本記事はアカペラ総合メディア「ハモニポン」の閉鎖に伴い、AJP編集部に移管された記事です。一部表示が乱れておりますがあらかじめご了承ください。
こんにちはJぺいです!
今回は関東でアカペラをやっている方ならご存知方も多いでしょう。第2回ハモネプ王者”レプリカ”のメンバーで現在はPAや作曲家としても活動される野口大志さんにインタビューをしてきました。
当時のアカペラを取り巻く環境の話から、みんなが気になる音響の話まで!かなり充実したインタビューになりました。
初回は大志さんがアカペラを始めるまでのドラマティックなお話をお届けします!
えっ?PAの話を早く聴きたいって?
いやでも本当にすごいんだからここら辺の話、、、是非読んでくだされ。
アカペラを始めたきっかけ
では早速ですが、大志さんがアカペラを始めたのっていつだったんですか?
始めたのは16歳のとき!
高校生ですか。
うん、当時僕は大宮の高校で吹奏楽をやっていて。部活帰りに駅前を通ると、“ある大学生のグループ”がアカペラのストリートライブをよくやっていたんだよね。
(ある大学生グループ?!気になる、、太字になってるし)
あの頃(2000年)はまだハモネプも始まってないし、アカペラというのが世の中に浸透していなくて、ただ目新しいという感じだった。それで部の女子の先輩たちが部活帰りにそのグループのストリートライブに通うようになって、そのうちに「うちらもやってみたくない?」ってことで、みようみまねでアカペラを始めたんだ。
そこに大志さんも参加したと…
いや(笑)僕ははじめ全く興味なくて。学校では楽器を使う軽音楽が流行っていたし、僕もがっつりロックバンドを組んでいたから。
なるほど。(笑)バンドでは何の曲やられてたんですか?
ラルクです。
(ラルク”さん”だろ)
ん?
なんでもありません。
がっつりですね。ライブもされていたんですか?
学校内でだけどね。
文化祭のステージでバンド演奏できるから、そのためにやってた。
あれ、じゃあ大志さんがアカペラを始めたきっかけって何だったんですか?
人生を狂わせた”決意の1時間”
うーんとね、ある日の部活中に、その先輩たちに呼び出されてさ、「野口こっち来い」と。いきなりカセットテープを渡されて、「とにかく一回聞いてみて。」と言うわけ。
あれ、なんだなんだ。(エロい話か!?)
とりあえず聞いてみたら、アカペラの録音だったんだ。「なんですかこれ。」と言ったら、「駅前で歌ってる大学生。RAGFAIRっていうバンドなの。」と。
え。ストリートライブしてたのってRAGFAIRだったんですか!?
そうなの。(笑)もちろん当時はただの大学生だったわけだけど。
すごいな…
それで先輩から矢継ぎ早に「どうだった」と聞かれて、「かっこいいっす」って言ったら、「でしょ?今からわたしたちこれやろうとしてて、文化祭に出たいんだよね、でも、みんな女子だからベース出来る人がいないんだ、やりたくない?」
(笑)急にきましたね。
そう、ちょっと待ってくれと。
僕は文化祭ではラルクをやりたいし、そのつもりで既にバンドも組んでいるし。
2つ出たら良かったんじゃないですか?
やあ、できればラルク一本でいきたかった。しかも僕はボーカルだったから、「ハイドがアカペラ?!」ってなりそうじゃない。
(ラルク”さん”のハイド”さん”だろ)
それでまあその時は、忙しいとか言って断ったんだけど、「そうか分かった、今日の5時までが文化祭エントリーの締め切りだから、それまでに心変わりしたら言って。」なんて言われて。その時既に4時ね。(笑)
(笑)
そこから5時が近づいてくるわけだ。あんな風に言われたものだから、僕も変にプレッシャーを感じて、10分前だか5分前だかにとうとう心を決めるわけ。(笑)
その決断が、大志さんのその後の人生に大きく影響を与えたと…(笑)
狂わされましたね(笑)
もうドラマじゃないですか…
と第一弾はここまで、始めるまでのドラマに RAGFAIRさんが平然と出てくるあたりがもうレジェンドすぎてびっくりでした。気になる続きはまた次週♪
・野口大志
高校時代にアカペラグループ「レプリカ」のベースヴォーカルとして活動し、2001年フジテレビ系番組「力の限りゴーゴゴー!!」内『第2回全国ハモネプLEAGUE』にて優勝。現在はPAエンジニアとして、都内ライブハウスや、アカペライベント『JAM』『50Fes』、多くの大学アカペラサークルライブ等のPAを担当。『A cappella Spirits! DVD』のサウンドミキシングも務める。また、作曲家として前田敦子やBitter & Sweetといったアーティストの楽曲や、テレビ東京系「ゆうがたサテライト」のテーマ曲等、幅広い楽曲提供を行なっている。
・RAGFAIR ハモネプ出身男性6人組アカペラグループ。オリコン1位2位独占、紅白出場、レギュラー音楽コント番組、オールナイトニッポンのパーソナリティーなどなど。とにかくレジェンド。
・Jぺい(インタビュアー)
2010年に駒澤大学鳴声刺心でアカペラを初めて以来、その魅力にハマりV系アカペラグループ「背徳の薔薇」やエンタメ集団「ジャスティンヒーハー」で大活躍。新しいことへのチャレンジに対する欲求が変態レベル。
・たいらく(書き起こし)
Jぺいの後輩。ライター志望。行動力の塊。