ゴスペラーズ30周年記念祭@大阪城ホール【ライブレポ#2】

ゴスペラーズ30周年記念祭@大阪城ホール【ライブレポ#2】

アカペラライブレポートをお送りする「ライブレポ」。第2回は、らたが担当させていただきます。

らた
らた

厳密には「アカペラライブ」ではなく「アカペラもあるライブ」なのですが、やはりアカペラ人としてレポートしておかねば!ということで、ゴスペラーズ30周年記念祭@大阪城ホールの様子を(ざっくりですが)お届けします!

30年選手は「体力おばけ」

ゴスペラーズがデビュー30周年を迎えた2024年12月に開催された日本武道館での記念ライブに続いて、年が明けた2025年1月13日に開催された本公演。筆者は名古屋から近鉄特急「ひのとり」で駆けつけました。大阪城公園に着くと、大勢のゴスマニア(ゴスペラーズファンの愛称)が開場を待っていました。

コンサートはアカペラの「ひとり」で幕開け。リリースから24年も経つという事実にびっくりしてしまいますが、衰えというものを全く感じさせない歌声です。

以降、およそ3時間に渡り新旧織り交ぜたセットリストを歌いきったゴスペラーズ(しかも高音域ばかり!!)。何回もコンサートを観て来ていつも感じることなのですが、プロって本当に桁違いの体力があるんだなと思いますし、それ相応のトレーニングを日々積んでいるという凄みを見せつけられます。

30年間を振り返る多彩な構成の中で、過去のコンサートツアーで共演した俳優・田中聡元さんをゲストにお芝居を織り交ぜる「シアトリカル」のコーナーや、テレビで流れた「ウイスキーが、お好きでしょ」等のアカペラをワンスレーズずつ披露するトークコーナーもすごく盛り上がっていました。

ミスター・ラブマシーン

そして個人的に特筆したいのは「ミスター・ラブマシーン」のコーナーです。

「ミスター・ラブマシーン」とは、(モーニング娘。ではなく)1970年代に「スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ」というグループが放った洋楽ヒットナンバー「Love Machine」をカヴァーするため”だけ”に現れるキャラクターです。

全身金ピカ超合金というSF漫画的でド派手なビジュアルですが、顔と声が酒井雄二さんにとてもよく似ています(笑)。ゴスペラーズのパブリックイメージと違いすぎて、初見の方への説明が難しいのですが(汗)、音楽ナタリーの記事に写真が上がっていたので、ぜひ以下のリンク先をご覧下さい。

参照:音楽ナタリー2025年1月14日配信「ゴスペラーズが極上のハーモニーで30年の軌跡を紡いだアニバーサリーライブ」より【会場を熱狂させたMr. LOVE MACHINE

実は昔から度々ライブに登場していて、ゴスマニアにはお馴染みのお楽しみになっていたのですが、今回で”さよなら”的な演出でした…。

原曲
ゴスペラーズver.

私が特筆したいのは、(DA PUMPの「U.S.A.」のような日本語カヴァーによるヒット等の例を除いて)1つの外国曲カヴァーにここまで時間と予算をかけてショウアップ精神を注ぎ続けてきたアーティストってあまりいないのでは?という所なんです(いたらごめんなさい!!)。アカペラやバラードと共に「僕らが愛するジャンルのクラシックナンバーを歌い継いで、その魅力を伝えていきたい」というゴスペラーズの熱い想いが伝わってきます。これで最後と言わず、ぜひまた観たいです!

まだまだ行ける!!

デッカイ大阪城ホールがソールドアウトとなった本公演、アンコールはメンバーがアリーナに設置されたサブステージに現れ、アカペラナンバー「星屑の街」「Love me! Love me!」を熱唱するサプライズもありました。最後のMCでメンバーから「まだまだ行ける!!」という意気込みを聞けたのがとても嬉しかったです。大満足のお祭りは、最新バラード「パール」で幕を閉じました。これからも、ゴスペラーズのハーモニーを追いかけていきたいと思います!

※2025.2.12 文章を一部修正しました。