歌劇『今日のずんだはみなごろし』 / ちから【わたしの好きなアカペラ動画 #7】

歌劇『今日のずんだはみなごろし』 / ちから【わたしの好きなアカペラ動画 #7】

こんにちは、AJP編集部のらたです。個人的に好きなアカペラ動画を紹介する企画「わたしの好きなアカペラ動画」。今回は、2023年12月に公開されたばかりの作品を紹介します。

らた
らた

今回紹介したい動画は、ちからさんのボカロアカペラ作品「歌劇『今日のずんだはみなごろし』」です。

ここが好き

「みなごろし」という怖い言葉に一瞬ギョッとしますが、ここでいう「みなごろし」とは、お餅などを作るために、お米のご飯を粒感がなくなるまですりつぶすことを指します。

※参考サイト:NIKKEI STYLEアーカイブお彼岸のおはぎ「半ごろし」か「みなごろし」か?

「昔話」と「ボーカロイド」という、一見時代感が全く違ってみえる2つのものが、アカペラによって見事にコラボレーションしたサウンドと映像に、初見から衝撃を受けました。「食事=生き物の命をいただいている」という食育的要素も読み取れます。

コーラスの発音にも驚かされました。「ウー」や「アー」といったよく使われるものには徹底して手を出さず、ほぼ全編「ずんだ」またはそこから派生した「ずんだら」「ずんでけ」といった言葉で構成されています。

子どものころ聴いた「童謡」や「擬音を学ぶ歌」を思い出すとともに、その懐かしい語感を使ってこんな熱いグルーヴが作り出せるんだ…!という新鮮な感動がありました。考え抜かれたアレンジに加えて、ソフト上で気が遠くなるレベルの音の微調整を繰り返したのだろうと想像します。

より多く人に、それこそおいしいお餅のように何度も味わって欲しい作品です。

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