本記事はアカペラ総合メディア「ハモニポン」の閉鎖に伴い、AJP編集部に移管された記事です。一部表示が乱れておりますがあらかじめご了承ください。
先日こちらの記事で告知したイベント「OTONOVA ~アカペラグランプリ~」のエントリー受付がスタート!
📢OTONOVAアカペラグランプリ📢
🎙出演アーティスト募集開始🎙
🙋♀️8/13までエントリー受付中🙋♂️
🎶特典多数🎶
多くのオーディエンスがあなたのパフォーマンスに注目👀
ファイナルは11/14😲
🔥Zepp Diver Cityにて🔥#アカペラ #OTONOVA #ライブ行こうぜhttps://t.co/z5Ot5V7KQD pic.twitter.com/cDMNOVJcAT— OTONOVA (@OTONOVA2025) August 1, 2018
応募方法はフルの演奏動画を撮ってフォームを送信するだけ。
8/19(日)がエントリー期限となっているので、まだの方はお早めに♪
※当初エントリー期限は8/13(月)まででしたが、延長されました
前回に引き続きハモニポンでは、イベントの発起人である高松友治さんにインタビュー。
第2回となる今回は「OTONOVAにかける想い」や「出場者に期待していること」について伺いました!
特別インタビュー「OTONOVAへの想いとアカペラへの期待」
OTONOVAにかける想い
みやけん:今回「アカペラグランプリ」として開催されるOTONOVAですが、そもそもどうしてこういった「オーディエンス参加型ライブ」を立ち上げようと思われたのでしょうか?
高松さん:もともと私が立ち上げに関わった(株)ソナーユーという会社が、「街中のエンターテイメントをより身近に」というコンセプトのもと「定額制ライブ行き放題」のサービスを提供しているんですね。海外のライブに比べると日本のライブって金額が高かったりしますし、海外と違って飲食店と併設したライブハウスが少ないので、「ご飯を食べに行く感覚でライブに行く」習慣がないんですよ。「ライブハウス行くぞ!」って気合いを入れないとなかなか見に行かない。そういった文化を崩してライブハウスをもっと楽しめる文化を創造していこうという想いで、「月額1600円でライブ行き放題」のサービスを始め、賛同してくれるライブハウスやイベントもかなり増えてきたのですが、なかなか会員が増えていかなかったんです。
そんな中で「アーティストを知らない人たちがどうやったら参加してくれるだろう」と考えた時に、一番イメージしやすかったのが野球の「甲子園」だったんです。あれって、出場している高校球児たちは赤の他人なのに好きな人は毎年見るほど好きじゃないですか。自分の息子でも親戚でもない赤の他人ですよ(笑) 地方予選も学校関係者や親御さんしか見に来ないはずなのに、甲子園球場での決勝戦は毎年知らない人で満員になる。不思議ですよね。
学:そうですよね、みんな「清宮くん、清宮くん」って言うけど所詮赤の他人ですよね(笑)
高松さん:定額制ライブサービスを始めた時、「知らないライブに誰が行くんだよ」といったことをよく言われたんですが、海外では「ご飯を食べながら・お酒を飲みながらいい音楽を聴こう」という感覚で、知らない人が出ているライブにも足を運ぶ文化があります。日本はそうではないので、「知らないライブに誰が行くの?」という文化を壊すためには大きな母集団が必要だと考えました。甲子園が好きな人って野球ファンだけでなく「頑張っている人を応援したい」っていう人も一定いるはずなんですよね。なのでライブのファンではなくても「街中で頑張っている人を応援したい」という層を巻き込むことがカギだと思ったんです。そういった人々がライブハウスのファンになってくれて、街中のエンターテイメントを楽しむパトロンになってくれることで、街中のエンターテイメントがもっと盛り上がることに繋がるんじゃないかというのがOTONOVA立ち上げの発端でした。
「甲子園」のような盛り上がりを生みたい
ソナーユーのサービスと甲子園とを比較した時に違ってくるのが「勝ち進んで行くストーリー」「発信力」でした。この2つがあれば、ソナーユーにとっても、ソナーユーのサービスに賛同してくれているアーティストやライブハウスにとってもいいことがあるはずだという仮説があり、「やるしかない!」と思いましたね。今は時代の流れもあって、「生配信」が気軽にできますよね。ライブハウスのイベントって閉鎖的な部分があるので、500イベントも配信するなんてなかなかなかったと思うんですよ。仮にライブの生配信にチャレンジしたくても、いちライブハウスでやるとなると、「視聴数が50〜100程度あったところで・・・」とアーティストからそっぽを向かれる気がしていて。であればいくつものライブハウスを束ねて、「大規模でやるから皆さん参加してくれませんか」と呼びかければアーティストも興味を持ってくれると思いました。アーティストとしてはやっぱりたくさんの人に自分たちのライブを見て欲しいわけじゃないですか。そこで「ライブハウスの祭典」のような感じで、ライブハウスごとの代表アーティストを決め、その代表アーティスト同士がバトルする。それを完全に「オーディエンス参加型」にすることで、初めは自分が好きなアーティストを応援していたけれど、最終的には知らないアーティストが勝ち進んで行くのを応援したくなる、といったこともあると思うんですよね。ちょうど最近だと、ワールドカップで日本が負けた後、ベルギーを応援した人もいると思うんですよ。負けたアーティストのファンの方が、母集団としては最終的には大きくなっていくので、そこから勝ったアーティストのファンも生まれていくでしょうし、一緒に戦った戦友としてファン同士も楽しめるじゃないですか。そうなっていくと街中のエンターテイメントもどんどん盛り上がっていくと思うんです。その先で「こういったアーティストみたいになりたい」「こんなライブをしてみたい」といった人たちが増えれば、エンターテイメントの未来は明るいと思っているので、そういった世界観を実現したいという想いがありました。
一方で、ソナーユーと共同でOTONOVAを主催している(株)ベネフィット・ワンさんは福利厚生代行サービスを提供していて、743万人の社会人のユーザーを抱えています。最近「働き方改革」の動きが盛んですが、「アフター5を充実させよう」という文脈で「会社帰りにライブを楽しもう」となれば、いつもライブハウスが人でいっぱいの状態になると思うんですよ。そうなればアーティストも「たくさんイベントに出たい」と思ってくれるし、音楽のクオリティも上がっていくと思います。ガラガラのライブよりもたくさんのオーディエンスがいるライブの方がお客さんも楽しいと思うので、そういったいいサイクルができていけば、会社員と兼業でアーティスト活動をする人も増えていくんじゃないかと。
個人的には「人間らしい仕事」は「アーティスト」だと思っていて、アーティストの社会的地位が高くなるような土台づくりをOTONOVAで実現していけば、関係している人々にとってもハッピーな状態を作れると考えています。
出場者に期待していること
みやけん:最後に、「アカペラグランプリ」開催にあたって、出場者にどのような期待をされていますか?
高松さん:ライブは「お客さんに楽しんでもらってなんぼ」だと思っています。お客さんが楽しんでくれるからステージ衣装も作るだろうし、パフォーマンスにもこだわりますよね。そういった意味で練習は「本番のために」やって欲しいですし、本番とは「お客さんとの答え合わせ」の場所であって、「こんなパフォーマンスしたらお客さんがこうなった」「一体感がでた!」といったものがライブをやる意味で、それがないならスタジオでやればいいと私は思うんですよ。お客さんを想定した練習を積み重ねたグループほどお客さんを呼びたくなるだろうし、その熱量がお客さんに伝わってたくさんの人に見てもらえると思うので、そういったところを大事にして欲しいですね。
みやけん:確かに、知り合いの人もそうでない人も含めて、「大勢の人に自分たちのパフォーマンスを見てもらえる」のはライブだからこその魅力ですよね。
高松さん:その意識がちゃんとできていればライブハウスや関係している人たちも喜ぶと思うので、「アーティスト」として一番大事にすべき部分ではあると思いますね。そういったものが欠けていれば誰も応援してくれない。「1人でやればいいじゃん」って思われてしまうわけで(笑) そこさえ大切にしてくれれば、あとは音楽性やパフォーマンスの好みは正直誰にでもあって十人十色なので、気持ちのところで間違っていなければ、気分を害するような人は誰もいないと思います。ぜひ、「お客さんに楽しんでもらう」ことを第一に考えてもらえればと思います!
高松さん、ありがとうございました!
「OTONOVA 〜アカペラグランプリ〜」のエントリーは特設ページの「アーティストエントリーはこちら!」から!
今回の記事をご覧になって少しでもイベントに興味を持ったという方は、ぜひ応募を検討してみてくださいね♪