こんにちは。AJP学生編集部のりさこです。
先月の記事では当編集部員2名でアカペラを始めたきっかけについて対談形式でお届けいたしました。
そこでもっと多くの人のアカペラを始めたきっかけを知りたいということでアンケートを実施。今月はそこでいただいた回答と更なる取材を経て知ることができたエピソードを紹介します!アンケートには10名の方から回答をいただくことができました。ご協力をいただいた皆さん、ありがとうございました。
目次
皆さんのアカペラを知ったきっかけ
特に票数を集めていた結果はこちらです!
1. テレビ番組「ハモネプリーグ」を見て (3票)
2.大学に入学してアカペラサークルを見て (3票)
1.テレビ番組「ハモネプリーグ」を見て
やはりテレビ番組の影響は大きいですね。前回の記事でお話しした通り、私もその1人です。番組に出演していたアカペラグループの演奏に衝撃を受け、アカペラを知るきっかけとなったというお話が多く寄せられました。特に今の10代、20代からすると子供の頃に慣れ親しんでいたという方も多いのではないでしょうか。私自身も幼いながらに感じたあの衝撃と興奮はとても大きく、鮮明に記憶しています。
そして「ハモネプリーグ」に関してはこんな声も!
「ハモネプは最初『力の限りゴーゴゴー!!』というバラエティ番組の1コーナーでして、ゴーゴゴーをよく見ていました。ゴーゴゴー放送の翌日は、クラスみんなでテレビことを話してました。」(吉田圭佑さん)
驚き!一つの番組として独立をするくらい、人気のあったコーナーだったのですね。
そして、テレビ番組という観点ではこんなエピソードもありました。
「小学校四年生の時、家のアンテナが雷に打たれて地上波が映らなくなりました。テレビ大好きっ子だった僕は当時のBS1とBS2で見れる面白い番組をひたすらに漁りました。そこで見つけた番組が『どれみふぁワンダーランド』という番組でした。レギュラーは教育テレビのクインテットでお馴染みである作曲家の宮川彬良さん、女優の戸田恵子さん、そしてラグフェア さんの8人でした。宮川さんの音楽を深読みしたコーナーであったり、戸田さんがバーのママ役でいろんなシンガーから秘話を聞き出したり、ラグフェアさんがアカペラを使ったコントをしたり小学生の自分には音楽の面白さが詰まった番組でした。」(てっちゃんさん)
人生、どこで何が起こるかはわかりませんね!当時のてっちゃんさん宅のアンテナや雷の被害こそ心配ですが、アカペラと出会う時間ができたことを振り返れば微笑ましい思い出にも感じられます♪
2.大学に入学してアカペラサークルを見て
大学のサークルを通してアカペラの存在を知るきっかけになるケースも少なくないようです。
「新入生歓迎ライブの中で、 ビートボクサー3人でパフォーマンスを する、というアカペラとは少し違った ものを披露してくれた先輩方が いました。 それを見て、それまで1人で粛々と ビートボックスをやっていた自分は 『いずれ自分もあの人たちの中に 入りたい、あんなことしてみたい』と 思ったのを覚えています。」(KUさん)
新入生歓迎ライブなどでアカペラをする先輩たちの姿……憧れますよね。堂々たるパフォーマンス力と素敵な演奏に魅了されます。
大学のアカペラサークル関連ではこんな話題もありました。
「留学先のアメリカの大学でアカペラサークルの存在を知った。私もそのグループに入りたくてオーディションを受けましたが、1年だけの短期留学生ということで入れませんでした。」(すき焼きさん)
アメリカのアカペラサークルといえば思い浮かぶ映画があり、憧れの世界です……!オーディション制度があるのですね。世界のアカペラ事情も非常に気になるところです。
「学部2年の時、学祭の模擬店の店番をサボ…抜け出して、散策していたら、クラスの友人がアカペラで「WILD CHALLENGER」を歌っていた姿がカッコ良く、アカペラの魅力に気付きました!」(オタクは職人さん)
そんな出会い方もあるのですね!店番のシフトは守って欲しい気もしますが、学園祭ならではのエピソードに青春を感じます(笑)。
皆さんのアカペラを始めたきっかけ
さて、アカペラを知ったら始めたい!
というわけで、始めたきっかけについてもアンケートにて募集しました。
大学のサークルに入ったことで実際にアカペラを体験し、その楽しさに目覚め、本格的に始めていくという方もいらっしゃれば、友達と一緒にボイパをやってみたり音楽経験の中で触れてみたりという方も!
アカペラを知ったきっかけも様々ですが、始めるきっかけも一人ひとりに異なるエピソードがあり大変興味深い結果となりました。
アカペラを実際に始めてみて
上記のアンケートを踏まえ、現役の学生アカペラーの方々にさらに詳しくお話を伺いました。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。
Q.1 アカペラを始めたきっかけを踏まえて、今でもアカペラを続けている理由・楽しさはなんですか?
皆さんだったらこの質問になんと答えますか?
もちろん、音楽的な魅力を感じて続ける方もいらっしゃいますし、コミュニティが好きで続けている方もいらっしゃることでしょう。
今回協力をいただいた方々のお答えをご紹介します!
「歌い方 録音の仕方 録画の仕方 MIX 編集を教えてくれてアドバイスをくれる人、アレンジで困ったら助けてくれる人、歌い方とかで褒めてくれる人、自分と作品を作るのに対して楽しみにしてくれる人がいるから 単純に少しずつでも上手くなっている感じが出るのや 歌うことが単純に好きだから アカペラーと交流するうちに(twitterとかで)人間的に成長出来たり勉強になったりするから」(りょーすけさん)
歌うことの楽しさはきっと皆さんも深く共感されるのではないでしょうか。また、アカペラを通した人との出会い、交流の場も頻繁に起こりますよね。筆者もアカペラを始めてから本当に多くの人と出会い、それをとても大切にしているなと改めて感じます。
「アカペラを始める前は、ただ 独りよがりにビートボックスを していました。 それでも充分楽しめてはいたし、 それを『凄い』と言ってくれる人は いました。 ですが、やはり独りでやっていることは 周りにはどんな風にやっているのか、 何が凄いのかが理解されずらく、 その面白さは共有されにくいように 感じます。 自分の周りがそんな感じだったので、 冷やかされたり、有名な凄腕 ビートボクサー達と勝手に比べられて 貶されるなんてこともしばしば ありました(笑) そんな中、アカペラを始めたことで、 今までやってきたビートボックスを 披露する場を得ることが出来ました。 今まで人前で披露する場がほぼ なかった自分にとってこれはかなり 嬉しい変化です。 そういう場があることで、自分の モチベーションにも繋がるので 練習もしやすくなります。 さらに、冷やかしとかではなく『純粋に』すごいと言ってくれる人も 周りに増え、自信にも繋がって いきました。 また、1人のビートボクサーとしては、 普段の会話や歌ったりする中では 絶対聴けない音が、口一つで 聴かせられるという所が ビートボックスの面白さの一つだと 思うので、共有されにくい ビートボックスの魅力をアカペラを 通して共有できるところが 楽しさだと思います。」(KUさん)
KUさんはビートボクサーという観点から今、アカペラを続けて感じられていることを教えてくださいました。パーカッションもアカペラ演奏にとっては大事なパート。この視点からのお話は新鮮に感じました。
「ハモること自体とても楽しいし、今はアカペラを一緒にできる仲間があまりいないのですが、大学に入ったらサークルに所属してたくさん歌いたいと思っています。かと言ってそれまで待てないし、今からアレンジとかを磨いていきたいなと思って続けています。アカペラを好きになったきっかけはゴスペラーズですが、口で全ての音を表現することが、当時の私にはとてもシュールに感じました。人工知能とかも活躍してきている世の中で、人間だけで音楽を奏でることはアナログな感じがしておもしろいです。音楽の原始に立ち返っている感じがして。少々大げさですが、そういうアナログでシュールな音楽であることがアカペラの大きな魅力というかおもしろさかなあと思っています。」(fuganさん)
fuganさんは高校アカペラー。大学生と異なった環境でもアカペラに積極的に取り組む想いを綴ってくれました。
Q.2 アカペラを始める前後で抱いたアカペラに対する印象に違いがあれば教えてください。
こんな質問もしてみました。
きっと始める前は期待や憧れ、難しそう…など様々な印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。実際に始めてみて、それはどのように変化しましたか?
「前:歌が上手い人の集まり/後:歌が好きで それぞれが自分にあったパートを担当し それを楽しむ集まり」(りょーすけさん)
「かなり初歩的なことではあるのですが、 リトグリやゴスペラーズが有名 だったり、自分自身も伴奏無しで合唱を したことがあったので、伴奏無しの 合唱=アカペラだと思っていましたが、 大学に入学してサークルに入って、 ちゃんとアカペラを始めて、それは あくまでアカペラのひとつの姿で あって、それが全てではないと 思いました。 」(KUさん)
「アカペラはしっかりハモれる人がやるものだと思っていたが、正直そうでもないこと。コーラス、リード、ベース、パーカスなどパートが固定されていることが多いのは知らなかったので、同じパートばっかでつまんなくならないのかなーと思ったこと。始める前は口だけの音楽ってすごい!と純粋に思っていたけれど、最近はやはり限界もあるのではないかと思ったりもすることなどです。」(fuganさん)
最後に
今回この一連のお話を伺って一人ひとりが持つアカペラへの#価値観が見えてきたような気がしました。
とはいえ、どこに楽しさを見出すかはあなたの自由!!
アカペラを思いっきり楽しみながらあなただけのオリジナルアカペラライフを送ってみてはいかがでしょうか?
コロナ禍において、今は思い通りにアカペラをできていない方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときはぜひ、アカペラを始めた頃のことを思い出してみてください。
私も振り返ってみると、今では当たり前になっているアカペラができる環境ですが、当時は憧れの世界でした。初心に帰ることはそのときの自分を思い出させてくれます。
憧れだった演奏を見返したり、過去の自分たちの演奏を振り返ったりするのも良いと思います。
あの頃のワクワクや高揚感が自然と思い出されることでしょう!
アンケートのご協力のお願い
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