複数のパートでハモりながら歌詞を歌うこと。

フリガナジハモ
頻出度★★★★
ジャンルその他・造語・派生語,
使用シーン練習, 基礎用語, ライブ, アレンジ,

「字でハモる」という必殺技

その名の通り「字でハモる」、つまり複数のパートでハモりながら歌詞を歌うこと。アカペラをやっていて最も「ハモっている」ことを実感できるものであろう。

字ハモの「(歌い手・聴き手双方の)耳を幸せにする」力は、アカペラの数ある技法の中でも一際強いものがあり、ウルトラマンのスペシウム光線のような「必殺技」とさえ言える。

用法・用量に気を付けよう

それゆえ、用法・用量に気を付けないと、「多用しすぎて聴き手が飽きる」「誰がリードなのかわからなくなる」といった事態を生むリスクをはらむことも事実だ。

「和音の確認のためにあえて全員大きな声で歌う」とか「サークルメンバー同士の遊び」といった場面では、思い切り字ハモして響きの気持ちよさに浸り、アカペラサークルライフの醍醐味を味わおう。

そして「ライブで披露する演奏」においては、メリハリ・歌詞・聴き手の心理などを考え、客観的なアドバイスをもらいながら、曲とバンドに最適な「字ハモ」のあり方を探っていきたいものだ。

字ハモの効果的な使い方4選

ではプロのアカペラアレンジを例に挙げながら、「字ハモ」が威力を発揮するパターンを4つほど紹介しよう。

①Uh~コーラスからの字ハモ

1曲目はゴスペラーズの「ひとり」。「Uh~コーラス」との対比でメリハリを効かせた構成になっており、「♪たったひとつの~」で字ハモするサビは今や誰もが口ずさめるほどのインパクトをもたらした。

②ユニゾンからの字ハモ

2曲目はTRY-TONEの「アカペラでゆこう」。みんなで同じメロディを歌う「ユニゾン」と対比させた字ハモも大変効果的で、アレンジでもよく使われている。

③強く伝えたいワードを字ハモ

3曲目はTAKE6の「Spread Love」。サビの歌詞の中で「愛を広めよう」「僕たちにはもっと愛が必要なんだ」の2箇所をピンポイントで字ハモすることで、聴き手に届けたいテーマとメッセージを明確にしている。

④ほぼほぼ字ハモ

先ほどあんなに「用法・用量を守って」と書いておきながら恐縮だが、実は「曲の大部分が字ハモ」でしっかり成立しているアカペラ曲も少なくない。

代表的なのがThe Real Groupの「Words」。もはや「字ハモのために生まれてきた曲」といっても過言ではないくらいの字ハモ祭り。新入生の時に先輩からこの曲を紹介されたことから”沼”にハマっていったアカペラーは多いのではないだろうか。

言うまでもなく、他にも素晴らしい字ハモを響かせる名アレンジが、プロアマ問わずたくさんある。アカペラじゃない曲にもたくさんある。ぜひ色々な字ハモを聴いて、バンド練習やアレンジに活かしてみて欲しい。