【#4】クリスマス特集 〜アカペラで歌われる賛美歌と英詞の日本語訳〜

【#4】クリスマス特集 〜アカペラで歌われる賛美歌と英詞の日本語訳〜

☆この記事は、ACAPPELLER.JPアレンジャーの会主催「アカペラアドベントカレンダー」企画の15日目と連動した記事となっています。

「アカペラアドベントカレンダー」記事一覧→https://acappel.love/creative/2499

第4回はコラボ企画です

こんにちは!
リリラボライターのハラコウサクです!

今回は、「アカペラアドベントカレンダー」の15日目として、
リリラボの記事をお届けしたいと思います!

昨日の記事は、けんたさん
アカペラの賞レースにおける審査方法について考えたこと
でした!

僕も何度も賞レースに出ては納得したりしなかったり、と言う経験があるので、
共感の大きい内容でした…!

ク〜リスマスがこっとっしもや〜ってくる〜♪

さて、2019年もあと2週間ほどですね…!
そして、クリスマスがもうすぐです!

僕はもうケンタッキーの予約を済ませましたが、
皆さんはどのように過ごされるのでしょうか。

街にはツリーやリースなどの飾りがあふれ、
クリスマスソングが至る所で流れていますね……

クリスマスソングと一口に言っても、
その数は非常にたくさんありますよね。

1年間の各季節に歌われる歌、いわゆるシーズンソングはそれぞれの時期にありますが、
中でもクリスマスソングは他のシーズンを圧倒する数の曲があります。

今回のテーマは、その中でも
「クリスマス・キャロル (Christmas Carol)」を取り上げたいと思います。
いわゆる「クリスマスの賛美歌」です。

アカペラとキリスト教

そもそもクリスマスとは、キリスト教の祝日で、
イエス・キリストの生誕を祝う日です。

※諸説ありますが、12月25日がイエスの誕生した日だという記述はありません。あくまで「生誕を祝う日」という扱いだと思っておけば大丈夫です。

そのため、みなさんがよく耳にするクリスマスソングには、
教会で歌われる賛美歌が多く含まれています

そもそも、アカペラとは元々教会音楽から始まった音楽文化と言われています。

ア・カペライタリア語: a cappella)は、簡素化された教会音楽の様式のこと。また、そこから転じて、教会音楽に限らず声楽だけで合唱重唱を行うこと、またはそのための楽曲全般を指す。意味は「聖堂で」「礼拝堂で」の訳があげられる

(中略)

イタリア語のa cappella(ア・カペラ)は、英語のin chapelに相当し、「聖堂で」「聖堂において」という意味の副詞である。これが形容詞句・名詞句化して、教会音楽の1つの様式を指すようになった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ア・カペラ

そのため、クリスマス曲を含む、現在教会で歌われている賛美歌は、
アカペラでも歌うことができるものがほとんどです。

実際、海外のプロアカペラグループの多くは、
賛美歌を含めたクリスマスソングだけで構成されたアルバムをリリースしています。

また、今回の「アカペラアドベントカレンダー」という企画。
実はこの「アドベント」という言葉も、キリスト教で「待降節」を意味する言葉です。
待降節とは、イエス・キリストの誕生(降誕)を待つ期間のことです。

この期間、クリスチャン(キリスト教徒のこと)の家庭では、
25個のポケットがついたカレンダーを用意し、
12月1日から25日まで1日ずつポケットを開けていくと、
中にお菓子やイラストカードが入っている、という習慣があり、
今回の企画はこれが元になっています。

さらに、今回のライターである私ハラコウサク、
実は教会に通っているクリスチャンで、
現在は大学でキリスト教の勉強をしているんです。

こんなに条件が揃ってしまっては、
もうこれはクリスマス・キャロルについて書かないわけにはいかない!(笑)

また、有名なクリスマス・キャロルは知っていても、
歌詞の内容までは知らない、気にしたことがない、
という方も多いのではないでしょうか。

と言うわけで今回は、
様々なプロアカペラグループが歌うクリスマス・キャロルを聴きながら、
各曲の歌詞を紹介していきたいと思います!

クリスマス・キャロルをアカペラで聴いてみよう

Hark! The Herald Angels Sing
/ 天(あめ)には栄え

Hark! The Herald Angels Sing – The Blenders

まずは、ブレンダーズのこの曲からご紹介していきましょう。

上手すぎます。まるでライブとは思えないくらい…
と思ったら、これはCD音源が重なっている動画らしいですね(笑)

作曲は『夏の夜の夢』で有名なメンデルスゾーン
作詞は、メソジスト運動の指導者として知られるジョン・ウェスレーの弟で、多数の賛美歌の作詞を手掛けたチャールズ・ウェスレーという人です。
イギリスでは国民に特に親しまれている賛美歌の一つです。

日本語の賛美歌では『天には栄え』として知られている曲で、
日本キリスト教団発行の『賛美歌(1954年版)』では、98番に収録されています。

これは、新約聖書に書かれているイエス・キリスト誕生の物語の一場面を表した曲です。

イエスが生まれたその夜、野宿をしていた羊飼いたちに、
イエスの誕生を予告するために御使い(天使)が大勢現れ、
賛美の歌を歌った、という場面です。

 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。 あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。

「いと高きところには栄光、神にあれ、 地には平和、御心に適う人にあれ。」

 天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。 そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。 その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。 聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。 しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

ルカによる福音書‬ ‭2:8-20‬ ‭新共同訳‬‬
https://www.bible.com/1819/luk.2.8-20.新共同訳

イエスの誕生物語の中でも、特に印象的なこの場面。
教会で子どもたちが行う、誕生物語の再現劇「ページェント」でも、
かならず登場する場面です。

さて、英語版の歌詞と日本語版の歌詞を見比べてみましょう。

Hark the herald angels sing, “Glory to the newborn King!
聞け、天使たちの歌を。「新しく生まれた王に栄光あれ
Peace on earth and mercy mild, God and sinners reconciled.”
地には慈悲と平和、神と罪人は和解した」
Joyful, all ye nations rise, Join the triumph of the skies
喜びを持ってすべての民よ天の勝利に加われ。
With angelic host proclaim, Christ is born in Bethlehem
天使たちが、キリストはベツレヘムにお生まれになったと宣言する。
Hark! The herald angels sing, Glory to the newborn King!
聞け、天使たちの歌を。新しく生まれた王に栄光あれ。
(Charles Wesley, Mendelssohn)

「あめにはさかえ み神にあれや
つちにはやすき 人にあれや」と
みつかいたちの たたうる歌を
ききてもろびと 共によろこび
今ぞうまれし 君をたたえよ
(日本基督教団出版局発行『賛美歌』98番)

大方の意味はほとんど同じですね。
天使たちの歌った内容をダブルクォーテーション(日本語版は鉤括弧)で示し、
イエスの誕生を祝おう、という内容です。

また、この「羊飼いと天使」の場面のクリスマス・キャロルで、
有名なものがもう一つあります。
それが、“The First Noel”『牧人ひつじを』です。

The First Noel / 牧人ひつじを

The First Noel – Pentatonix

こちらはペンタトニックスのバージョンをご紹介しましょう。

神秘的なアレンジで、
思わず息を潜めて聴き入ってしまいます。
後半に入ってくるビートボックスが、より一層神秘さを際立たせていますね。

The first Noel the angels did say.
初めての聖なる夜、天使たちが言った。
Was to certain poor shepards in fields as they lay:
野原で休む貧しい羊飼いたちに。
In fields where they lay keeping their sheep.
彼らが羊を放している野原で。
On a cold winter’s night that was so deep.
寒い冬の、深い深い夜のことだった。
Noel, Noel, Noel, Noel.
聖夜よ、聖夜よ、聖夜よ、聖夜よ。
Born is the king of Israel.
イスラエルの王がお生まれになった。
(New English Hymnal)

まきびとひつじを 守れるその宵
たえなるみうたは あめより響きぬ
喜び讃えよ 主イェスは生れぬ
(『賛美歌』103番 津川主一訳詞)

こちらも、羊飼い達が野宿しているところに、
天使達が現れてイエス・キリストの誕生を伝える場面の歌です。

O Come All Ye Faithful / 神の御子は今宵しも

O Come All Ye Faithful – Take 6

続いては、テイク6の美しいハーモニーのこの曲です。

O come, all ye faithful, joyful and triumphant!
来れ、全ての信仰深い者たちよ。喜び、勝利した者たちよ。
O come ye, O come ye, to Bethlehem
来れ、来れ、ベツレヘムへ。
Come and behold Him
来て、彼を拝め。
Born the King of Angels
天使達の王として生まれた彼を。
O come, let us adore Him
来て彼を讃えよう。
Christ the Lord!
主なる神を。
(John F. Wade, Lancashire)

神のみ子は今宵しも ベツレヘムに生まれたもう
いざや友よ もろともに
急ぎ行きて 拝まずや
急ぎ行きて 拝まずや
(『賛美歌』111番)

作曲はイングランドのジョン・フランシス・ウェイドとされていますが、
それ以前から楽譜が存在したともされており、諸説ありとなっています。

ちなみに、前の曲にも登場している「ye」という単語。
これは、英語の古文において「あなたがた」を指す代名詞です。

クリスマス・キャロルに限らず、
賛美歌は古い言葉で歌詞が書かれることが多いです。
日本語詞も、基本的には古文の言葉で書かれています。

しかし、現代言葉遣いの日本語詞になっている賛美歌のバージョン(『賛美歌21』という)も販売されており、
教会によってどれを使っているかが異なります。

私の通っている教会では「賛美歌(1954年版)を使用しているため、
今回の記事ではそちらの歌詞を紹介しています。

Joy to the World / もろびとこぞりて

Joy To The World – Pentatonix

再び登場ペンタトニックス。
こちらは爽やかで軽快なアレンジとなっていますね。

元々の賛美歌も、クリスマス・キャロルの中では明るい曲調です。

Joy to the World, the Lord is come!
世界に喜び、主は来られた。
Let earth receive her King,
大地よ、新しい王を迎え入れよう。
Let every heart prepare Him room,
皆の心に彼を迎え入れよう。
And Heaven and nature sing,
天と大地は歌う、
And Heaven and nature sing,
天と大地は歌う、
And Heaven, and Heaven, and nature sing.
天と大地は歌う。
(Isaac Watts)

諸人こぞりて むかえまつれ
久しく待ちにし 主はきませり
主はきませり 主は 主はきませり
(『賛美歌』112番)

こちらは、英詞と日本語詞の内容が少し違います。

日本語詞は、「Joy to the World」を訳した内容ではなく、
ラテン語由来の「Hark the glad sound!」というバージョンを訳した内容になっています。

O’ Holy Night / さやかに星はきらめき

O’ Holy Night – Home Free

こちらはホームフリーのバージョンです。

ティムのベースヴォーカルめっちゃかっこいいですね…
こういうの聴くとベースできる人が心底羨ましくなります…

O Holy night, the stars are brightly shining
聖なる夜、星は光り輝いている。
It is the night of our dear Savior’s birth
今夜は私たちの救世主が生まれた日。
Long lay the world in sin and error pining
長い間、全ての者は罪や偽りの元におかれていた。
Til He appeared and the soul felt it’s worth
主が現れ生きるということに価値があるとわかるまでは。
A thrill of hope the weary world rejoices
疲れきったみなが希望や喜びに震える
For yonder breaks a new and glorious morn
主は新しく輝かしい朝を与えて下さる
Fall on your knees, O hear the angel voices
ひざまずき、天使の声に耳を傾けよう
O night divine!
ああ、神よ
O night when Christ was born
キリストが生まれたこの夜に
O night divine!
ああ、神よ
O night, O night divine!
神よ
(Adolphe-Charles Adam, John S. Dwight)

さやかに星はきらめき み子イエス生まれたもう
長くも闇路をたどり メシヤを待てる民に
新しき朝は来たり さかえある日はのぼる
いざ聞け み使いうたう
たえなる天つみ歌を
めでたし きよし今宵
(『賛美歌第二編』219番、由木康訳詞)

フランスで作られた歌ですが、現在はこの英語版が最もポピュラーです。

Silent Night / きよしこの夜

Silent Night – 7th Ave

最後に、クリスマス・キャロルといえばのこの曲を、
元ホームフリーのクリスがいる四声バンドのアレンジで聞いて見ましょう。

Silent night, holy night
静かな夜、聖なる夜。
All is calm, all is bright
全ては穏やかに、全ては輝く。
Round yon virgin mother and child.
聖母とみ子をかこもう。
Holy infant, so tender and mild,
聖なる幼な子は優しく安らかに
Sleep in heavenly peace,
天国のような平和の中で眠る、
Sleep in heavenly peace.
天国のような平和の中で。
(Josef Mohr, Franz Gruber / En.John Freeman Young)

きよしこのよる 星は光り
すくいのみ子は まぶねの中に
ねむりたもう いとやすく
(『賛美歌』109番、由木康訳詞)

こちらは、オーストリアの教会で作られたキャロルです。

この曲には、こんな逸話があります。

クリスマスイブのミサが行われる前日、
なぜか教会のオルガンが壊れ、音が出なくなってしまいました。
司祭のヨゼフは、急遽新しい歌詞を書き、
親友で音楽家のグルーバーに、ギターでも弾けるような曲をつけてもらいました。
曲が出来上がったのは、ミサが始まる数時間前だったと言います。

ちなみに、歌詞に登場する「まぶね」とは、
馬が餌を食べるために使う容器の「飼い葉桶」のことです。

 そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。 これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。 人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。 ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。 ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、 初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。

ルカによる福音書‬ ‭2:1-7‬ ‭新共同訳‬‬
https://www.bible.com/1819/luk.2.1-7.新共同訳

イエス・キリストが馬小屋で生まれたというのは知っている方も多いと思いますが、
その理由や、イエスが生まれた経緯なども知っておくと、
今までとは少し、クリスマスが違って見えてくるかもしれません。

英詞と日本語詞

ここで、英詞と日本語詞の関係に注目してみましょう。

英語と日本語の構造にはかなり大きな違いがあります。
メロディに言葉を乗せる際に、その違いが大きく現れます。

歌詞を音符に割り振る時、必要なのが母音の存在です。
ほとんどの場合、1音符に乗せる歌詞には母音が含まれていなければなりません。
この母音の扱い方が、日本語と英語で大きく異なります。

この違いを、1曲目に紹介した「あめにはさかえ」で見ていきましょう。

英詞は音節(syllable)

まず、英語は1つの音符につき1音節を割り振ります。

音節(シラブル)とは?

英語におけるシラブルは、1音で発音されるまとまりです。単語を「発音」の観点で分割した場合の最小単位、ともいえます。

シラブルは母音を1つだけ含みます。ただし、これはあくまでも発音上の話。綴りとは必ずしも一致しません。子音も1つとは限らず、複数の子音を含む場合が多々あります。

シラブルを明示的に表記する場合、interpunct または middle dot と呼ばれる記号(・)を使って単語を分割表記します。

たとえば、permit のシラブル構成は per・mit と表記されます。つまり permit  は2音節からなる語です。

important は im・por・tant であり、3音節からなる語として解釈されます。

spring は1音節です。quell も1音節。stress も1音節。

(中略)

母音(vowel)には y も含まれる、という点に注意しましょう。たとえば、symbol は、ローマ字的な認識では母音は o だけのようにも見えますが、実際は sym・bol の2音節です。発音記号を確認すると /símb(ə)l/ となっており y は母音として発音されることが分かります。

引用:Weblio英会話コラム「英語の『シラブル』(音節)を理解するための基礎知識」
https://eikaiwa.weblio.jp/column/study/pronunciation/syllable-basic-rules

ここでいう「シラブル」は、
アカペラのコーラスにおける「シラブル」とは用法が異なるので注意しましょう。

この音節のルールに従って「あめにはさかえ」の最後の部分の歌詞を分け、
さらに音符に割り振ると、こうなります。

Hark! The he•rald an•gels sing, Glo•ry to the new•born King!

このように、1つの音符に1つの音節が割り振られていることがわかります。

日本語は1拍(1文字)

日本語は「拍」を発音に使うのが特徴です。

日本語詞の場合は、1つの音符につきこの1拍が割り振られます。

拍は「モーラ(mora)」ともいわれますが、リズム上の単位のことです。1拍が同じ時間的長さを持ちます。

例えば、
「たなか」だと「た」「な」「か」で3拍
「おとうさん」だと「お」「と」「う」「さ」「ん」で5拍
「チョコレート」だと「チョ」「コ」「レ」「-」「ト」で5拍になります。

同じリズムで手をたたき、一回叩く度に音を一つずつ言っていくイメージです。

「たなか」というと3回、「お父さん」「チョコレート」というと5回手をたたくことになると思います。

俳句を作るときの5,7, 5も拍に基づくものです。俳句を作るときは、基本は5拍、7拍、5拍の句を作っていることになります。

引用:旅する応用言語学「『拍』と『音節』の違いについて」
http://www.nihongo-appliedlinguistics.net/wp/?p=4521

この拍のルールに従って、「あめにはさかえ」の日本語詞の楽譜を見てみましょう。

このようになります。

情報量の違い

英語は「音節」、日本語は「拍」で歌詞を作る、ということがわかりました。

では、発音以外にどのような違いがあるのか。
それは「情報量」です。

[英]
Hark! The herald angels sing, Glory to the newborn King!
聞け、天使たちの歌を。新しく生まれた王に栄光あれ。

[日]
今ぞ生まれし 君をたたえよ

英詞の訳と日本語詞を比べて見ても分かるとおり、
その情報量には大きな差があります。

例えば、「angels / 天使たち」という単語で見て見ましょう。

「angels」を音節で分けると、
an•gels となり、2音節です。

「天使たち」を拍で分けると、
て・ん・し・た・ち となり、5拍です。

「angels」に使う音符数は2つ、
「天使たち」に使う音符数は5つ、それぞれ必要です。

つまり、一つの意味を表す言葉を歌うのに、
日本語の方が英語より多くの音符を消費する、ということになります。
よって、英語の方が情報量が多くなるのです。

英語をただ日本語に訳しただけでは、
その情報量の多さから、そのまま日本語詞として使うことができないのです。

なので、必然的に日本語詞独自の表現や、
意味の省略が発生することになるわけです。

クリスマス・キャロルを聴こう

いかがでしたでしょうか、リリラボクリスマス特集。

これを機に、クリスマス・キャロルをもっと身近に感じていただけたら、嬉しいです!
まだまだたくさんいい曲がありますので、
気になった方は調べて見てください!

僕は、書いててめっちゃクリスマス・キャロルが歌いたくなりました…!
誰か!!ブレンダーズの「Hark! The Herald Angels Sing」を来年のソラマチに向けてやりませんか!!
メンバー募集中です!!笑

さて、明日は?

明日の #アカペラアドベントカレンダー は、
mokabuuさんの担当です!

パソコンを声による音階入力にして記事を書いてみた

というタイトルだけいただいています…

声による音階入力…!?
ナンデスカソレハ…

どんな内容なのかめっちゃ気になります…

お楽しみに!!

リリラボ

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今回のライター

ハラコウサク
acappel.love/vega_hanrock
twitter.com/vega_hanrock


※ここでの解説・分析は、ライター独自の解釈によるものです。アーティストご本人の意向とは異なる場合がございますのでご了承ください。