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【代表挨拶】ソラマチアカペラストリート2020を振り返って

特集

初めまして!記事をご覧いただきありがとうございます。今年度ソラマチアカペラストリート実行委員会の代表を務めました伊藤拓真と申します。

ソラマチアカペラストリート2020開催からはや二週間がたち、我々も参加者の皆様も余韻から落ち着いたころかと思います。

今回はアカペラアドベントカレンダーの場をお借りして、今年のソラマチアカペラストリートを振り返り、いろいろお話をさせていただきたいと思います。

感謝の気持ちを伝えたい

今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、大学のオンライン化に伴ってサークル活動が停止したり、イベント規制によってアカペライベントのほとんどが中止・延期されるなど、アカペラを今まで通りすることが不可能に近くなりました。アカペラーにとって、どうやって活動していくのかを考えなければならない厳しい一年だったと思います。

私たちソラマチアカペラストリート実行委員会も例外ではなく、「開催」か「中止」か、「開催」を選択したとしてどのように開催するのかなど、様々な難しい判断をしなければならず非常に大変な一年でした。

難しい判断をしなければならなかったのは私たちだけではなく、参加者・来場者の皆様も同じだったと思います。

  • サークル活動が自粛中だから、練習が十分に出来ていない
  • 久しぶりのアカペラだから、うまく演奏できるかわからない
  • 「東京ソラマチ」という人がたくさん集まる都会での開催だから、感染のリスクが低いとは言えない
  • 例年より規模を縮小した開催になる

このような障壁があっても、ソラマチアカペラストリートを見るために来場してくださった方、また、当日参加することができなくてもSNS等を通じてイベントに参加してくださった方々など、すべての方々にあらためて感謝の気持ちを伝えたいと思っております。

たくさんの応援してくださる方々のためにも、「安全、安心なイベントでなければならない」と改めて思いましたし、何より、なんとしてもイベントを成功させたいと思いました。

また、イベントを作り上げるために、一緒に頑張ってくれたコアスタッフのみんなにもお礼を言いたいと思います。

例年だと月1回集まってミーティングをし、そこで状況共有、意見交換の実施と、本番に向けてやる気を高めていく流れとなっています。

しかし、今年度は対面でのミーティングができなかったため、どうしても情報共有が遅れてしまったり、やる気を底上げすることができなかったり、個々の作業が多くなってしまったりしました。当日の運営に関しても、コロナ対策をしつつ、例年通りの運営をしていくというのはすごく大変で、特に今年から入った2年生はすごく苦労したと思います。

それでも途中であきらめることなく、みんな一丸となってイベントを成功させるため、意見を出してくれたり、能動的に動いてくれたりしました。自発的な行動ができるこのメンバーでなければ今年のイベント成功はなかったと思います。このメンバーでよかったと思います。

改めて皆様、本当にありがとうございました。

他のイベントに繋げられそうな経験を得られた

コロナ禍で活動が制限される中、これからイベントを行おうと考えているイベンターやサークルライブ担当の皆様に向けて、ソラマチアカペラストリート2020での取り組みと、その結果を記しておきたいと思います。

1.審査形態の追加

今年度から、従来の対面動画のエントリーに加えて、リモート動画のエントリーを開始しました。

実際に公開された募集要項

なぜやったのか

サークル活動が制限されているため、実際にスタジオや学校に集まって撮影をするというのは難しいし、感染のリスクが伴います。またこうなることを誰も予見していなかったため、参加したいと思っている人たちが直近に撮影したエントリー用動画を持っているとは限らない状況でした。

エントリーに使える対面動画の撮影期間をコロナ禍以前のものに限定して、その期間以降に撮影した動画によるエントリーの場合は、すべてリモート動画でのエントリーにするという形式をとりました。

やってみてどうだったか

今年度のエントリー数は、合計約800バンド(対面動画が600バンド程度、リモート動画が200バンド程度)でした。ちなみに、昨年度のエントリー数は約1500バンドです。

昨年度と比べてエントリー数は半分程度になってしまいましたが、リモート動画でのエントリーも多かったことから、幅広い層の人がエントリーできる環境を作ることができたと感じております。一方、例年エントリー費は取らない形で運営をしていますが、リモート動画でのエントリーは公平性を保つために指定外部企業にミキシングをお願いした関係で、エントリーにお金が必要となってしまいました。

2.Youtube掲載企画

なぜやったのか

新型コロナウイルス感染症の影響で、そもそもエントリーすることが叶わなかったバンド、エントリーしたものの歌うことが叶わなかったバンド、合格したが事情があり辞退せざるを得なかったバンド、様々な理由からソラマチアカペラストリートに参加したかったがそれができなかったバンドに対して、何らかの形でイベントに携われる場を作りたいという思いからこの企画を発足しました。

やってみてどうだったか

結果、23バンドからしかエントリーがなく、SNS等の宣伝も行いましたが、そこまで拡散されず認知が広まらなかったのかと思います。また、コロナ禍でのアカペラのやり方がある程度確定してきた(サークル内でのオンライン企画、オンライン形式のアカペライベントなど)ので、そこまで発表の機会に困らなくなったのも影響しているのかと思います。

3.新型コロナウイルス対策

なぜやったのか

今年、イベントを開催する上での一番の論点となったのは、「いかに安全・安心にイベントを開催できるか」でした。そのために具体的に何を行ったのか記しておきたいと思います。

なにをやったのか

会場レイアウト

感染リスクに配慮し、適切な距離をとったうえで観覧できるように、あらかじめ椅子や足跡マークをおき、その上で観覧していただく形をとりました。また、観覧スペースのキャパシティーをスタッフが把握しておき、キャパシティー以上の観覧者が入らないように徹底しました。

マイクカバー

演者間での感染を予防するために、マイクを2セット用意し、バンドの演奏間にマイク本体の消毒と、こちらで用意したマイクカバーへの交換を行うことで対策しました。マイクシールドを使用する案も挙がりましたが、演者の歌いやすさを考慮し、演者と観覧者の距離を広くとることでマイクカバーのみの使用で運営しました。

健康管理申請フォーム・検温消毒

事前に出演バンドに健康管理申請フォームを送り、受付時に提出されているかどうか確認することで、感染の疑いがないかをきちんと確認しました。また検温も併せて行い、確認の上で出演・観覧をしていただく形をとりました。

SSS・FINALステージのYouTube公開、FINALステージライブビューイング

例年1000人以上の方々に見ていただいているSSS(Saturday Special Stage)とFINALステージですが、今年度は例年通りに行うことが不可能であり、少しでも多くの人に見ていただけるように、YouTubeでの公開とライブビューイングを行いました。

やってみてどうだったか

どの企画も今年度のイベント開催のためにやらなければならないことでしたが、見ていただく方の理解が得られなかったり、事前の告知が不十分であったこともあり、当日の運営が大変になってしまいました。また、SSS・FINALステージを見たかったのに見られなかった方がたくさんいたと思われるので、改善できる点はあったのかなと思います。

イベント開催を通して心境の変化があった

今年度は例年の開催とは全く異なり、同じイベントをやっているようで違うイベントをやっているように思えました。

自分がこのイベントで3年間培ってきた常識が全く通用せず、コロナ禍でのイベント開催がこんなにも大変なのかと、企画時に痛いほど思い知らされました。何度も心が折れそうになりました。感染者は増減を繰り返し、他のアカペライベントも中止の決断をせざるを得なかったように、このソラマチアカペラストリートも今年度は開催を見送るべきなのではないかと、幹部で何度も話し合いました。

それでも、東京ソラマチの担当の方、協賛企業の方々、そして参加したいと思ってくださる皆様のご支援のおかげで、開催できたことに対して、心から感謝しています。

私は代表として、ふさわしい仕事ができているのかずっと不安で、その不安は当日を迎えるその時までずっと消えませんでした。今年度副代表を務めてくれたすごく頼りになる4人、各部署を取り仕切ってくれたチーフ、そして各々頑張ってくれたコアのみんなに比べると、自分が行った仕事はそんなに多くなくて、ずっと自分は代表としてふさわしいのか自信を持てませんでした。

そんな不安を抱えて当日を迎えましたが、コアのみんなは代表である私の指示にしっかりと答えてくれました。終わったときに、「一番頑張ったのは代表だ」って言ってくれました。当日を迎えるまで自分は代表として自信がなかったけど、二日間の当日を通して、私は真の意味で代表になれたのではないかと、ここまでを振り返って思います。

来年度以降、このイベントがどのように運営されていくのか今はまだ全く想像がつきません。コロナ禍が落ち着き例年通りの運営をすることができるのか、それとも今年と同じような形になるのか、それはまだ誰にもわかりません。

ですが、私はこのイベントが何十年先でも続いていてほしいし、ずっと愛されるイベントであってほしいと思います。

私が代表を務めるイベントはこれで終わりますが、この先もソラマチアカペラストリートは続いていきます。どうか、来年も今年のように、皆さんの思い出に残るようなイベントになってほしいと思います。

今年度のソラマチアカペラストリートに参加いただき、ご協力いただき誠にありがとうございました。

ソラマチアカペラストリート実行委員会
代表 伊藤拓真