次生まれ変わったらイケメンになってアカペラ使ってモテたい

メリークリスマス!2019年も残すところあとわずか!皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。しょーぞーです。

先日、終電に揺られながらいつもの様にTwitterをザッピングしていると面白い内容が飛び込んできました。

アカペラアドベントカレンダー

アカペラをテーマに25人の書き手が思いを綴るという企画で、現在参加者募集中、しかも誰でも参加できる。なにその素敵な企画。

これまでの記事一覧はこちらから

さっそく発信元のみやけんくんに連絡したら快くオーケーしてもらったので、僕も書いてみることにしました。でも公序良俗に反することとか特定の個人の悪口はダメなんだって。なにそれ半身もがれてまうやんけ。○○○○○の○○くんが嫌い!とかは今回はNGだそうです。ちぇっ。

そんなわけでなにかこうかなー、僕が人様になにか語るとしたらMCとかステージングとかかしらふふふ、なぁんてそわそわしておりましたら

「記事の日程なんですけどクリスマス担当で決まりました」

とのこと。重いよっ!クリスマスっぽいこと書けないよ!あとこのリレー企画の最後の日程じゃないか話が違う!ここまでアカペラアドベントカレンダーを追いかけてきた皆様ならよくおわかりのはず、皆さん本当に為になる記事ばかり書いていらっしゃいます。僕の駄文で締めていいもんなんでしょうか。不安は募る一方です。

とはいえ僕もこれでも10年以上アカペラやってきてますからねっ!アカペラを通して今まで感じてきたことをクリスマスらしい記事にしてこの企画の結びとしたいわけですよ!今ここで試される、自分の経験がっ!

前置きが長くなりましたが当初書きなぐった「アカペラのステージに立って僕が思ったこと」というテーマを変更してこんなテーマで記事を書きたいと思います!

「次生まれ変わったらイケメンになってアカペラ使ってモテたい」

世間では大事な人と甘いひとときを過ごしてる方が大半でしょう。ことアカペラ関係者に置かれましてはアカペラを通じてカップルになったり結婚したりする方も多くいらっしゃいます。さぞ楽しいクリスマスを過ごされるんでしょうね。だがしかし!そんなハッピーな世界の裏側で!僕は!アカペラ始めて13年!まるでモテたことがない!きぃぃ!

一体僕はどこでなにを間違ってしまったんでしょうか。今日は僕の歪んだアカペラ人生を振り返りながら原因を考え、来世に繋げたいと、そう思ってます。これ、本当にクリスマスっぽい記事なのかしら?

ちなみにモテるという定義ですけどここでは異性から「好きです、ファンです…!!」って言われるかどうかです。男性目線のそれなので女性からの共感は不要だ!これがいけないんじゃないの?

いいか、ハッピーなアカペラカップルは今日という素敵な日の裏側でこんな悲しいことが起きていることを噛み締めながらイチャついてくれ。残念ながら今日独りで過ごす予定のアカペラー、僕はあなたの味方です。参考になるかわかりませんけど今世中にアカペラ使ってモテてください。

それではスタート。

多分声を溶かすのが上手な奴はモテる

そういえば自己紹介が遅れましたが僕はしょーぞーと申します。「お前誰だよ?」ってほぼ全員が感じていらっしゃると思うので参考までにこんな歌を歌ってきたということでよければ下の動画をご覧ください。

なんだろうな、僕が一番輝いてた時の、やつだな…。

それはそれとして、見ていただいてお分かりになったかと思うんですが、僕は一度たりとも「アカペラお上手ですね」と言われたことがありません。なぜならば僕の声質は随分キンキン声で、張り叫ぶようなスタイルでずっとやってきたからです。コーラスに回ったとしてもハーモニーそっちのけで必死で自分の音を追いかけ回してます。ある程度余裕があって相手の気持ちを考えられないと、アカペラも恋愛もうまくいかないわよね。

今まで出会ってきたアカペラーで異性人気の高い人は共通してコーラスが上手でした。息の量もそうですし発音もびっちり合わせてきますからね。字ハモなんてリードのクセを意識して合わせてくるし。声が溶けてひとつになるなんて、なんかロマンティックでエロティックだよな。

そこまで相手に寄り添える人はきっとモテます。なんならメンバーにもモテる。お客さんからしても「私、この人と一緒に声を重ねたらどうなっちゃうんだろう…」なんてドキドキしちゃうんでしょうね。

だから思うんですよ、多分僕もちゃんとコーラスワーク勉強してたら、違った未来があったんじゃないか、なんてね…。

多分洋楽とかバラードを上手に歌える奴はモテる

上の動画以外にももちろん今までいろんな曲を歌ってきましたが、だいたい賑やかな曲を一心不乱に歌ってきました。自分の声とパフォーマンスの方向性から考えても割とベストを尽くしてきた自負はあります。しかし、モテるかどうかで考えたら悪手としか言いようがありません。だってねぇ、改めて見返してもそういうモンスターみたいだもんね。汗まみれで叫び散らして首振ってる妖怪。

なんのかんのいっても愛だの恋だのの曲をスマートに歌える人はモテると思います。単にバラード歌えばモテる訳ではありません、あくまでスマートに、です。

若かりし頃僕もラブバラード系の曲を歌ったことがあるんですが、お客さんから帰ってきたリアクションは失笑でした。失礼しちゃうわっ!

おそらくキーが高すぎるがゆえに必死感が先行してバラードのメッセージ性をかき消したことがよくなかったんでしょうね。曲に合った歌い方って本当大事ですよね。相手に歌を届けたいっていう気持ちよりもなんとか成立させようしか考えてなかったらそりゃモテないわ。

あと洋楽をきれいに歌える奴はモテると思う。綺麗な発音の英語で歌える奴ってなんか頭良さそうに見えるし。随分頭悪そうなこと言ってますけど大丈夫ですか?

英詞を見事なまでに歌えてる人に共通するのは原曲を聴き込む量が多いことですね。より深く掘り下げて英詞の意味を考えてる感じ。これはこと恋愛においても大事なスキルだと思われます。相手を深く知り、感じたことを素直に表現する。こりゃーモテるわ。アルファベットみるだけで気持ち悪くなる僕にはできないな。英検4級です。

今世ではどれもこれも出来そうにないなって見切りつけたんでとりあえずガヤガヤやってますが、生まれ変わったら甘い声出せる身体に、できればフランス人あたりに転生で、神様お願いします。

多分相手にどう見られてるかちゃんと考えてる奴はモテる

そりゃまぁ歌上手いだけでモテるんなら僕だってイケメンボイス雇って裏で歌わせときゃ即座にハーレム築けますよ!ところがそうは問屋がおろさないってなもんで、見た目とか仕草とかも大事なんだと思うんです。一心不乱にクビ振ってるやつがモテるわけねぇだろ!

どんなイケメンでも鼻くそほじってたら百年の恋も冷めるでしょう。歌ってるときに自分をどう見せるか、モテるカッコしてるかどうか、ここが勝負の鍵です。

見せ方というとアカペラにおいてはステージングなんて言葉がそれっぽいと思うんですけど、これって採点評価とかにされがちなわりに誰も的確な答え出せないですよね。もちろん僕もよくわからない。

ステージングにおいて大事な要素ってなんだろうって自分なりに考えた時に、自分がお客さんだったらどう見えるのかを意識することが大事なのかなぁと思いました。お客さん置いてけぼりでナルシズムに走ってるグループだと温度差が生まれちゃう。また、ステージングを履き違えてフォーメーション組んで動いてるだけのグループだと何の意図でやってるのかよくわからず、結果動きが薄っぺらくなってあんまりモテないように思う。

だからこそ自分がかっこいいと思うアーティストとか売れてるアーティストの模倣からはじめたらいいと思うんです。そこにはお客さんがかっこいいっておもうような仕草やパフォーマンスがあるはずなんです。アカペラから飛び出してプロで活躍してる人たちのライブ映像を参考にしてる人っているようでなかなかいない印象ですので、見せ方を研究するなら多分これが一番楽だと思います。

見せ方といえば衣装も大事ですよね。おシャレなバンドはモテる要素ありますもん。例えばかっちょいいジャズを歌ったとして、リクルートスーツで歌うのとタキシードやドレス着て歌うのとでは見栄えが違う。前者はなんか安っぽく見えちゃう。やっぱり金持ちに見えた方がモテるもんね!個性出していこう個性。

僕が上京したての頃、僕なりにカッコいいと思ってヘビ柄のシャツきてシルバーアクセサリーを纏ってロン毛に金メッシュとかしてたんですけど、今思うとあれは最高にカッコ悪かったな。チビデブだし。異性どころか同性も近寄ってこなかったね。個性の出し方を間違えるとこうなるのでこれから大学デビューする方はお気をつけて。ちょっと泣いていいですか?

大体そいつがモテるかどうかなんて見せ方でどうとでもなるんですよ。僕ハモネプに出るって決まった時これで女子からキャーキャー言われるって思ったもん。いざ放送されたら動画みたいな感じになってて2ちゃんで叩かれてmixiで叩かれてYahoo!知恵袋で叩かれたからな。キャーキャーの質が思ってたのと違ったんだからな、ハモネプ出てモテた奴らみんな禿げろ!禿げろよぅ…。

もう一つ見せ方で思いつくのはSNSでの宣伝の仕方とかなんですけど、それは僕より皆様の方がお詳しいと思うので割愛します。

多分顔がいい奴はモテる

結局はこれだと思うんですよ僕は!!あーちくしょう、整形しよう!口整形しよう!

ただもうこればっかりはどうしようもないですからね。いい顔のやつは全員血糖値高くなればいいのに。

しかしながらよくよく周りを見ていますとお世辞にもイケメンとは言いがたい人たちだってモテてますよね。例えば〇〇くんとか(自由に埋めてください)(僕は特定の個人は思いつきませんでした)(本当です)(本当です)

なにがそこまで彼をモテさせているのか考えてみますと、上述の通りコーラスが上手かったり清潔感があったりとモテ要素たっぷりなんですけど、最大のポイントは表情なのかな、と思い至りました。

目は口ほどに物を言うと言いますが、歌っている時に目元がすごく変化するんですよね。伝えたい歌詞を歌う時には目を見開いたり、自分が一歩引く時は伏し目がちになったり。楽しい歌の時には口角が上がったりと表現者として非常に魅力的に見えるんです。確信しましたよ、アカペラでモテるには表情だと。つまり顔の造形ではなく豊かな表情こそがモテにつながるわけです!ドンっ!

なお、あんまりやり過ぎると顔がうるさいって言われてしゅんとなったので、やっぱり整形が一番早いと思います。

多分アカペラとは関係なく人間性が大事だと思う

ここまで毒にも薬にもならないことを書き連ねて思ったことは一つ。多分僕アカペラ上手かったとしてもモテないわ。基本的に僕はチヤホヤされてるアカペラーの悪口を言いたい人間のクズだからな。

歌とか見せ方以前の問題として、人間としてちゃんとしてるかって大事だと思います。

例えば練習時間に遅刻しないとか練習前に音取りしてくるとか対バンが歌ってるときは客席から盛り上げるとか。そういう気配りができる人は絶対モテます。これら全て僕やったことないや。

恥の上塗りとして白状しますと、僕はステージ上では暴れてる癖に一度ステージ降りると借りてきた猫みたいになります。楽屋で対バンと話もしなかったし、お客さんとの交流時間は喫煙所に引きこもってたり。なんかこう、そういうのがかっこいいと勘違いしてましたが今にして思うと人として残念極まりないですね。なんでお高くとまってたんだろう、これはモテない以前に友達できないからみなさん気をつけてください。

要するに人としてあるべき姿をちゃんとしてればモテるはずなんですよ、あぁ、だんだんこんな文章書いてることがいたたまれなくなってきた、アカペラ使ってモテたいとか浅はかだったかもしれない。ワックスつけたらモテると思ってる中学生くらい浅はか。あ、でもいくらアカペラ使ってモテたいっつっても、自分で運営してるコンテストで「出たいならどうしたらいいかわかるよね?」的なことを密室でおもむろnこの話はいいか。

多分アカペラを一生懸命やることには意味がある

さて、楽しいクリスマスにこんな肥溜めのような記事を読んで台無しになった皆様いかがお過ごしでしょうか。僕だって、僕だって10年前思い描いてた未来はこんなんじゃなかったんだ…。

これからアカペラでひと旗あげてモテてやるぜ!というソルジャーなみなさんもいると思うので最後に僕なりの意見です。

まず、アカペラを一生懸命やってる人たちはどんな人であれかっこいいと思います。大会を目指す人も目の前のお客さんを喜ばす人も自分のサークルを盛り上げる人も、あなたたちはみんなかっこいい。汗まみれになって血反吐を吐くまで練習して努力してる人は必ずどこかでモテると信じてます。

そこに僕のように「ぐへへ、モテてぇ」みたいな邪念が入るとおそらく濁るので、アカペラ使ってモテたい人はどうか一生懸命歌うことを楽しんで下さい。そしたら気がついたらモテてるよ多分。

僕は来世でハイパー歌うまくて心も体もイケメンのフランス人に生まれ変われるように祈りつつ、みなさんがハッピーなアカペラライフを送ることを陰ながら願ってます。

まぁ、チヤホヤされてる奴見かけたら僕は今後も悪口言いつづけますけどね!大嫌いだよ!!背徳の薔薇も!グラコロンも!くねくねも!!!

それでは皆様引き続き素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ!メリークリスマス!

明日はみやけんくんが本企画の総括記事を上げるそうです!乞うご期待!!