アカペラサークルで PAを担当してる人間を代表してPAの野口大志さんに質問して来た!〜後編〜【永久保存版】

アカペラサークルで PAを担当してる人間を代表してPAの野口大志さんに質問して来た!〜後編〜【永久保存版】

本記事はアカペラ総合メディア「ハモニポン」の閉鎖に伴い、AJP編集部に移管された記事です。一部表示が乱れておりますがあらかじめご了承ください。

こんにちは、Jぺいです!

ハモネプ第2回王者であり、現在はライブPAとしてもアカペラに関わる野口大志さんのインタビューシリーズ。

今回は前回に引き続き『サークルの音響編』です!

アカペラサークルでPAを担当する皆さんからの質問を大志さんにぶつけて来ました♪

・なんとなく独学やっている
・できるようになりたいけど勉強の仕方がわからない

「自分のことや!」とどきっとした全国のアカペラーのみんな!明日からすぐ使える事ばかりです!みなさまぜひ!ご一読を♪

アカペラPAなんでもQ&A〈アカペラでサークルPA担当者からの質問編〉

今回ぶつけたのはこのような質問です!

  1. マイクに声が入りにくい人のPAはどうしたら良いですか?
  2. 最低限サークルで持っておくべき機材を教えてください
  3. あったらより良い機材を教えてください
  4. 大志さんが思う、PAの楽しさや魅力を教えてください!
  5. PAをやっていて、一番困った要望って何でしたか?
  6. サークルで誰も PA を出来る人がいません…!(泣) どこで学んだら良いですか(泣)
  7. 最後に全国のアカペラーに一言!

マイクに声が入りにくい人のPAはどうしたら良いですか?

その人のボリュームを上げるだけでなく、周りのボリュームを下げてみてください。

本当にマイクに入りにくい声質なのか、ただ声を出せていないだけなのかにもよりますが、 生声で演奏して埋もれてしまうであれば、まず声量を大きくする練習をしましょう。

生声では大丈夫でもマイクを通すと埋もれてしまうのであれば、 その人のボリュームを上げるだけでなく、他のパートのボリュームを下げるということもやってみてください。

機材を使用するとき、多くの人が「足していく」ことばかりを考えてしまいがちですが、 そればかりだと足していった先にそれ以上為す術がなくなってしまったり、 ハウリングしやすくなります。 足すだけでなく、周りを引くことで音を目立たせるのも一つの手法なのです。

最低限サークルで持っておくべき機材を教えてください

ミキサー、マイク、ケーブル、スピーカー(パワードスピーカー)

最近はミキサーが一つあれば、他に余計な機材はいらなくなってきました。

ちなみにスピーカーはパワードスピーカーというものがおすすめです。 アンプの役割もしてくれるので一石二鳥なのです。 アンプもまた別に買うとなると、重いし高いし、スピーカーとの相性も考えなくてはならないので少々面倒です。

あったらより良い機材を教えてください

グラフィックイコライザー!

グラフィックイコライザーはあったら良いですね。

僕のおすすめはディービーエックスです。 あとクラシックプロとか、安いもので十分です。 もう少し予算があるならヤマハくらいのものがあれば長持ちするかな。 サークルで所持する分にはそれ以上のものは必要ないと思います。

大志さんが思う PA の楽しさや魅力を教えてください!

PAは魅力的な仕事ですよ、なくてはならない存在だと自負しています…。

というのも、どんなに上手なバンドでも、マイクを使って演奏するとなれば、 彼らの音は必ずいちど僕ら PA の手に預けられるわけです。 そう考えると責任が重大ですよね、でもその分得られる充実感も大きい。 そこが一番楽しいと思える部分かな。

PA をやっていて、一番困った要望って何でしたか?

ソルジックのコピーバンドの子たちに、 「ソルジックみたいにしてください!」 って言われた時。(笑)

OBの子たちの話で、もうずいぶんと昔のことだけど…

言われた時は衝撃でした…(笑) え、それ僕がやること!?って。(笑) あの要望は忘れられないなあ…

サークルにPAをできる人がいません。どう学んだら、、、

ぜひご連絡ください。(笑)

最後に全国のアカペラーにひとこと

演者として一生懸命やって、楽しんで!

今アカペラをやっているみんなは、周りの人に聞くなり自分で調べるなり、いくらでも知識 を追求することができる環境にいます、素晴らしいことに。 ただ、知識を得る姿勢も大事だけど、そればかりを求めるとだんだん楽しくなくなってくる じゃないですか。あれ、なんのために自分こんなにやってるんだろうって思うようになる。 あえて僕から言いたいのは、楽しむことを忘れないでほしいということです。 そのための方法は人それぞれだと思います、それを大切にしてくださいね。

そして上手くなることをやめないで、 もっと良くなるように謙虚な気持ちで練習を続けてほしい、そう思います。 (上手くなるというのは決して誰かと比べてということではなく。) アカペラ、楽しんでください!


ということでここまでなんとシリーズ全7本の連載の続いた野口大志さんインタビューシリーズもこれにて一旦おしまい♪大志さんのアカペラとの出会い、想い、そして、PAとして関わる野口さんならではのアドバイスなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。

ハモニポン自体を公開する前の私のインタビューの申し出を快く引き受けてくださり、一つ一つの質問にとても丁寧に答えてくれた大志さんに本当に感謝。(Jぺい)

へえー!なるほどー!が盛りだくさんで書いていてとても楽しかったです。魅力的なお話をたくさん詰め込んでくださった大志さんに感謝です。ありがとうございました。(たいらく)

それでは皆様!また次の記事でお会いしましょう♪

野口大志
高校時代にアカペラグループ「レプリカ」のベースヴォーカルとして活動し、2001年フジテレビ系番組「力の限りゴーゴゴー!!」内『第2回全国ハモネプLEAGUE』にて優勝。現在はPAエンジニアとして、都内ライブハウスや、アカペライベント『JAM』『50Fes』、多くの大学アカペラサークルライブ等のPAを担当。『A cappella Spirits! DVD』のサウンドミキシングも務める。また、作曲家として前田敦子やBitter & Sweetといったアーティストの楽曲や、テレビ東京系「ゆうがたサテライト」のテーマ曲等、幅広い楽曲提供を行なっている。

Jぺい(インタビュアー)
2010年に駒澤大学鳴声刺心でアカペラを初めて以来、その魅力にハマりV系アカペラグループ「背徳の薔薇」やエンタメ集団「ジャスティンヒーハー」で大活躍。新しいことへのチャレンジに対する欲求が変態レベル。
たいらく(書き起こし)
Jぺいの後輩。ライター志望。行動力の塊。

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