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こんにちは、AJP編集部のわくです!

12月1日から25日まで毎日アカペラに関する記事が公開される企画「アカペラアドベントカレンダー2021」今回は、アカペラの歴史をまとめるプロジェクト「Harmory-History(略してハモヒス)」。のこれまでを振り返る企画です。

2020年10月のハモヒス発足から1年余り、私達はインタビュー記事の制作を中心に活動を続けてきました。

そこでプロジェクトメンバーから僕を含めた4人が参加し、ハモヒスのこれまでとこれからについて座談会を行いました(2021/11/25, リモートで実施)。この記事ではその模様をお届けします。

ハモヒスメンバーがどんな想いを持ちながら活動しているのか、少しでも知って頂けたら嬉しいです!

座談会メンバー

わく
わく

筑波大学アカペラサークルDoo-Wop所属の大学3年生。Twitter

SIN
SIN

群馬のアカペラー兼イベンター兼アカペラCD収集家として活動する社会人。
Twitter

Shige
Shige

Vocal Asia日本支部代表。アカペラ界一のムーミンマニア(自称)。
Twitter / Vocal Asia

らた
らた

名古屋在住のアレンジ大好き社会人。プロフィール

ハモヒス誕生のいきさつ

Shige
Shige

ハモヒスが立ち上がったのは去年の10月?

そうですね、2020年10月に最初の記事が出ています。

わく
わく
Shige
Shige

AJP編集部の中でアカペラの歴史をまとめたいというのでハモヒスができたんやっけ。

そうです!ミーティングがあって、その中でアカペラの歴史をまとめたい!ってなったのがはじまりでした。

わく
わく
Shige
Shige

その頃AJP内で色んな部活(※1)ができていた中で、その中の一つがハモヒス部だったんだよね。個人で歴史をまとめる方はいらっしゃるけど、チームを立ち上げてっていうのはこれまであまりなかったんじゃないかなと。ジャズとか、1つのジャンルの歴史をまとめたサイトはあったりするんですけどね。

脚注※1「部活」→オンラインアカペラサークルACAPPELLER.JP(AJP)では、チャットツールSlackのチャンネル機能を利用した様々な「サークル内コミュニティ」があり、「○○部」と呼ばれるものもいくつか立ち上がっています。

ただきっかけはもう少し前にあって、アカペラ好きの方々が集まるZoomの交流会に参加させて頂いた時なんです。

わく
わく
SIN
SIN

僕が渡辺悠さん(※2)を呼んで「アカペラの昔の話をしよう」ってなって、その集まりにわく君もいて、悠さんの話を聞きながら「アカペラの歴史をまとめたい」ってなったんだよね。

わく
わく

でしたね!

SIN
SIN

割と悠さんの話でほぼ歴史が学べる感はあったんだけど、そこで話に出てきた人たちに直接インタビューをして鮮明にしていきたいねってなったんだよね。

脚注※2「渡辺悠さん」→アカペラ黎明期にJapan A Cappella Central(現Acappella.co.jp)を立ち上げインターネットを通じて全国のアカペラーが繋がるきっかけを作った人物。「香港好運」「ごるごんぞーら」等で活動する傍ら「ボイパ本」「アカペラ本」の執筆、アカペララジオMC、アカペラ教室の講師など数多くのアカペラ普及に尽力する。島谷ひとみ「亜麻色の髪の乙女」アカペラVer.などではVPとして参加や各種メディアなどへも出演していた。現在は「アルケミスト」のスタッフ兼サポートVPとして活動している。
Shige
Shige

ちなみにわく君としては、渡辺悠さんとの出会いがきっかけとしてあったんやと思うんだけど、その前から元々「アカペラの歴史をまとめてみたいな」っていう想いはあったりしたの?

まとめたいという想いは正直無かったんですけど、自分自身が知りたいなっていう想いはありました。VocalAsiaなどに参加して自分の知らない世界があることに気づいて、それで昔のアカペラについて知りたいと思うようになって、それからは昔のハモネプのCDを買ったり、YouTubeで見たりしていましたね。その中でまとめようと思ったのは、やっぱり悠さんとのお話がきっかけでした。

わく
わく
Shige
Shige

あの時のお話楽しかったもんね!

ですね!すごく興味深い話ばかりでした。正直あの時は1年以上も続くプロジェクトになるとは思っていなくて、こうしてずっと続けて活動できているのがすごく嬉しいです。

わく
わく
Shige
Shige

各々の参加メンバーが無理のない範囲とペースで活動できているから続いているんだろうね。長い道のりやけどひとりじゃないっていうのを認識できますよね。

SIN
SIN

うんうん。

僕は学生なのでまだ働いたこともなくて、「プロジェクト」というものの経験がなかったんですけど、すごく楽しいです!

わく
わく

ハモヒスインタビューの意義

Shige
Shige

日本のアカペラシーンで今でも人気なおっくん(奥村政佳さん)をトップバッターでインタビューできたのは、良かったよね。

おっくんがボイパを始めるまで【ハモヒスインタビュー#1 奥村政佳さん】

そうですね!最初、すごく、手が震えながらおっくんさんにアポのメッセージを送った記憶があります。

わく
わく
SIN
SIN

でも、学生で、しかも自分の出身サークルの後輩からのオファーっていうことで、文脈として良かったと思うよ。

Doo-Wop(筑波大学アカペラサークル)に入った頃は、まさか大先輩であるおっくんさんと関わることになるとは思ってもいなかったので、すごく良かったです。おっくんさんから聞いた話は、時代は一緒でも渡辺悠さんのお話とはまた違ったお話で。

わく
わく
SIN
SIN

繋がってはいるんだけど、立場や視点が違うからね。ハモネプで日本のアカペラブームをつくった当事者として…とか、芸能界からのアカペラのポジションとか、歴史をおさらいする部分が一杯あったインタビューだったよね。

当時の芸能界の話とかも、聞ける機会なんてなかなかないですしね。

わく
わく
Shige
Shige

何年も前に音楽雑誌とかでちょっとかじってた程度の話を、今になって深堀りできたのは、感動的ですよね。

SIN
SIN

しかもご本人から直接聞けるという。

そういったお話を聞けると、ハモヒスの存在意義を感じるというか。

わく
わく
SIN
SIN

インタビューという形で、表面だけで無く、かなり深い話を聞けたからね。

それがハモヒスならではの強みでもあり、だからこそこうして続けられているのかもしれないですね。

わく
わく
SIN
SIN

そうだね。そして、同じ熱量を持っている人たちが集まってるっていうのも有り難いよね。

(ハモヒスインタビュー一覧はこちら!!)

アカペラを通して世の中の変化も読み取れる

らた
らた

インタビューでアカペラ黎明期のお話を聞くと、時代と共に「自由の形」が変わってきたんだなと思います。昔は「アカペラ環境を求めるエネルギーから生まれるフットワークの軽さ」、今は「アプリで誰でも多重録音できる手軽さ」という感じで。未来はどんなアカペラーがどんな活躍をしてくれるのか楽しみです。

杉田さんと引地さんも近いことを仰っていましたね。当時考えられなかったことを今の若い子達がやっている。多録とかもそうですけど、今のトレンドを吸収することが、どれだけ大切かっていう話がありましたね。

Shige
Shige

デビュー20周年の軌跡を辿る【ハモヒスインタビュー#13杉田さん✖︎引地さん対談インタビュー】

SIN
SIN

昔はストリートでライブして徐々にファンを増やしてっていうやり方だったけど、今はSNSでバズってテレビからオファーが来たりとか、広がり方が時代によって全然違うなというのはあるよね。

アカペラとか音楽の歴史を調べるだけで、音楽に限らず社会全体の歴史の流れも分かりますよね。

わく
わく

ハモヒスで今後やってみたいこと①:中村とうようさんについて深堀りしたい

Shige
Shige

中村とうようさんってご存じの方いらっしゃいます?現代音楽の評論家なんですけども。昔、ある方とアカペラの歴史についてお話させて頂いたことがあって、その時に「歴史について調べるならとうようさんを調べた方がいい」と仰っていて。それこそボーカルミュージックやアカペラについての記事を書いたりとかされている方で、すごいのがVocal Sampling(※3)についてもまとめられていて。

わく
わく

すごいですね!

らた
らた

(手元を調べて)…あ〜!僕、数年前に「コーラスの歴史がわかる」「山下達郎さんの解説がある」という理由で「アメリカン・コーラスの歴史」というコンピレーションアルバムを買ったんですけど、その監修をされてる方ですね!

(らたの棚より)

とうようさんはミュージックマガジンでもVocal Samplingから紐解くアカペラの可能性について書かれていて、それが凄く面白かった。ソウルミュージックや民族音楽など全てを知った上で、じゃあどこからアカペラをやり出したのかっていうのがまとめられていて。海外のアカペラの歴史としてはすごく面白いものになってるんだよね。

SIN
SIN
Shige
Shige

武蔵野美術大学の図書館の中に「中村とうようコレクション」というブースがあるんですよ。コロナが落ち着いたタイミングで、実際に行ってコレクションを見てみたいと思ってるんです。

わく
わく

いいですね!

SIN
SIN

「ハモヒスメンバーで行く、中村とうようコレクション巡り」みたいなね!

脚注※3「Vocal Sampling」→1989年に結成された、キューバ出身のラテン系アカペラグループ。クラーベという独特のリズムパターンが特徴のサルサを人間の口のみで表現した先駆的グループとして、世界中のグループに影響を与えている。

今後やってみたいこと②:マイクやステージングの歴史を追いたい

らた
らた

僕はマイクについて1度調べてみたいと思ってるんです。以前ラジオで「アイドルとマイクの関係」みたいな話(※4)をやっててすごく面白くて。昔は有線だったので激しく踊れなかったけど、それからワイヤレス→インカムと進化して踊れるようになって…というものでした。そうしたマイクの進化に対してアカペラ界はどう変化したかを調べてみたいなと。

ステージングの歴史とかですかね?

わく
わく
らた
らた

そうそう。その中で、ハモネプのイモトアヤコさん(※5)のバンドのような、パフォーマンスがすごかったバンドをピックアップしてみたいです。

今は振りとダンスがすごいバンドはなかなか見ないからね。ちょっと前に、踊る人も増えてきてたんだけど、だんだんまた動かなくなってきたように感じる。なぜかは分からないけど、だんだんハモる方に集中してきたっていうか。コロナ対策でステージ上を自由に動けなくなったのも大きいかもね…。

SIN
SIN
らた
らた

アカペラライブだと歌う曲がジャンルレスで、お客さんの層も様々なので、会場が揺れるような盛り上がりを作るのはなかなか難しいと思うんですよね。

聴く側が、どちらかといえばハモリの方を求めているっていうのもあるんですかね?

わく
わく
らた
らた

僕はそれもあるような気がするんだけど(盛り上がりだけを求めるならアカペラじゃなくてもいいし)、そういったことも調べることで見えてきたらいいなと。

脚注※4「ラジオで〜」→TBSラジオ「アフター6ジャンクション」2018年11月12日放送回の「特集:アイドルダンスとマイクの進化by竹中夏海」のことでした。
※5「イモトアヤコさん」→お笑いタレントのイモトアヤコさんは学生時代にバンドでハモネプに出場していました。

ハモヒス自体を歴史に残せたら

わく
わく

こうして活動をしていると、ハモヒス自体が歴史になってほしいなって思ったりします。

らた
らた

確かに!

わく
わく

「20年前にハモヒスっていうのがあってね…」っていう話が将来出てきたら嬉しいですよね。

「そこでまとめたのが今、とても役に立ってるんだよね。これを見るとほぼ20年前までのことが分かるんだよ」とかね!

SIN
SIN
Shige
Shige

経験者に直接話を聞ける機会も無限にあるわけではないから、今できることを積み重ねていきたいよね。

歴史をちゃんと残そうというプロジェクトなので、ハモヒス自体もそうなって欲しいです!

わく
わく

おわりに

ここまで読んで下さってありがとうございました。

ハモヒスはAJP内のメンバーだけでなく、インタビューを受けて下さった皆様、協力者募集フォームで連絡を下さった皆様、そして記事やTwitterを見て下さる皆様…と、多くの方々の支えによって実現している活動です。本当にありがとうございます!!

これからも面白くて意義のある記事を作れるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

ハモヒスTwitterはこちら

また、この記事を読んでハモヒスに興味を持っていただけた方や、情報提供・記事作成などにお力を貸して下さる方が居られましたらとても嬉しいです。ハモヒスに協力して下さるという方はこちらのフォームからご連絡下さい。

アカペラアドベントカレンダー2021」はこの後も続きますので、お楽しみに!