「自分がこうしたいから」そうアレンジするというのが一番【#4 しょうご編】

「自分がこうしたいから」そうアレンジするというのが一番【#4 しょうご編】

アカペラアレンジをこれから勉強するみなさん、普段からアレンジに取り組むみなさん。こんなこと思ったことはないですか?

音楽の理論、ソフトウェアの使い方、テクニックを解説する記事や解説動画はあるんだけど、「アレンジャーがどんなことを気にかけているのか」「あの人は何を考えながら編曲しているのか」「まず何から着手するのか」というアレンジャーの頭の中が知りたいんだよなあ

そこで!

普段からアカペラアレンジジャーとして活躍するみなさんに頭の中を赤裸々に語っていただく連載企画「私のアカペラアレンジの進め方」を立ち上げました。

今回は「しょうご」さんに、頭の中を見せてもらいましょう!

自己紹介

しょうご
しょうご

はじめまして!東北福祉大学アカペラサークルMUSICOM OBのしょうごです!小学校の時みたハモネプに憧れて、大学でのめり込むようにアカペラをし始めました!1年目の春からアレンジをし始めてアレンジャー歴は約6年です!

今はゆるく、Youtubeでアカペラ楽譜の投稿をしてます!

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学生時代は、とりあえずアカペラをやろうってことでポップスはもちろんジャズやバラードなど色々な曲やバンドでアレンジをしていました。

3年目くらいからは自分が所属していないバンドや、外部のサークルへの楽譜提供も始めました。

現在では、自分が書きたい曲を自由に書いてYoutubeに投稿したり、たまに外注でのアレンジをしています。

アレンジの大きな流れ

  1. どの曲を歌うか(アレンジするか)決める
  2. どうアレンジするかを考える
  3. 楽譜に起こす
  4. 作った音源を聴きながら微調整
  5. 完成(仮)

1. どの曲を歌うか(アレンジするか)決める

まずは、なにを歌うかを決めます。
ある歌手の曲を歌いたいだったり、今話題になってる曲、明るい曲・暗い曲…etc

どうしてその曲を選んだのかという軸を持って選曲します。これでだいたいアレンジの2割くらいは完成です笑
私自身が髭男好きなのでそのアレンジをするのを例にしていきます!

例.)髭男の曲好きだから髭男の曲書こう!

2. どうアレンジするかを考える

この考える作業がアレンジの醍醐味かつ根幹です。この作業がアレンジの7割くらいを占めます。

曲が決まったら、誰とどこでどんな風に歌うかを決めます。
アレンジの方向性を決めていくために、内容を煮詰めていきます。バンドの人数・パート・音域・モチーフ(コンセプト)を参考に、大会で歌う勝負曲なのか、内部の人向けの企画バンドなのか、単なる個人の趣味なのか笑「どう魅せたいのか」を決めます。

例.)混声の6人バンドで、リードは男、髭男愛の溢れる曲にしよう!

※ここでの考えを元に選曲し直したりもするので、選曲と順番は前後したりもします。

アレンジの方向性が決まったら、頭の中でイメージを組み立てていきます。リードのすごさを全面に出したいから完全ソロパート作ったろ、ここはあえて原曲と変えておっ、とさせよう、JAZZアレンジにしようなどなど。「起承転結をイメージ」しながら、盛り上げるところ落ち着かせるところを(なんとなく)決めて、全体の流れを決めます。

イメージを元に具体的にどうアレンジするのかを決めます。もうあとは楽譜に起こすだけ!

例.)髭男のファンがニヤッとするポイントを入れたいな、ラスサビはみんなで歌いたいな

3. 楽譜に起こす

選曲・アレンジイメージを決めたら楽譜に起こしていきます。ここからは、ひたすら機械的作業です笑
リード譜面を買ったりバンドスコアを買ったり、ショートカットできるものはガンガン削っていきます。

例.)バンドスコア売ってるからリード・ベース・パーカス丸々写そ

4. 作った音源を聴きながら微調整

ここまできたらアレンジ完成まであと1歩!

楽譜に起こし終わったら、作った楽譜を音源として聴きます。(仰々しくエクスポートしてとかじゃなく、再生機能のある楽譜編集ソフトであれば再生するだけです笑)

自分がイメージした、音になっているかを確認していきます。1パートずつ聴いたり、各パートを重ねてみたり、実際に歌ってみたり。自分のイメージとのすり合わせをしていきます。
※書き起こしと並行して、適宜確認してます。

例.)ここはwooよりAhの方がいいな、人外の音出してた変えなきゃ

5. 完成(仮)

これでアレンジは終了です、お疲れ様でしt…とはなりません笑

というのも楽譜というのは歌ってもらうことがありきで作られてますが、構想から作成・確認作業もアレンジャー1人でやることが多々あります…。

実際に歌ってみたら、バンドメンバーには歌えなかったりしっくりこない部分、こうした方がよりよくなる部分が出てきます。歌えば歌うほどこうしたいああしたいって出てきます。

歌われはじめて、最終的にアレンジが進化して完成します。
こだわりだせばそこには沼が待ってます笑

使用しているツール・ソフトウェア

Musescore2

Musescore3が出たのが私が4年に上がる時で、使い慣れてるMusescore2がいいってことでそのまま笑
ショートカットキーはいっぱいあるので、環境設定から色々のぞいてみてほしいです笑

動作を取り消す、進めるは設定したり覚えておくと便利です!

アレンジのこだわり

やりたいようにやる!

アレンジはどうしても孤独になりがちです笑バンドメンバーはいつのまにか書いてくれるのが当たり前になってたりもします…。

そんななかそれでもアレンジをするのはアレンジが楽しかったり、どこかでやりがいを感じるからです。イメージしてる音を起こせた、アレンジが評価された、自分の期待以上の演奏をしてもらえた…etc。

そこでやる気を出すには「自分がこうしたいから」そうアレンジするというのが一番です。

自分のアレンジはこういう音にしたいから、1stやベーパに人間を辞めてもらったり、感謝を示さないバンドメンバーにはおいしいところ作らなかったり()自分のアレンジが好きでたまらなくなるように、エゴを丸出しでいきます笑

困ったときにすること

書いてる曲のアレンジが煮詰まったら、その曲にこだわらず別のアレンジをしたりしてます笑

別の曲のアレンジをしてるうちに、いいアレンジが思いついたりするので無理に今の曲にこだわったりはしません

こうやってアレンジを学びました

アレンジをはじめたきっかけ

はじめに組んだバンドが

ベース(男)コーラス3人(All女子)リード(女子)で、編成にあった楽譜が存在しなかったから笑

アレンジを学んだ方法

周りのアレンジャーさんにアレンジの方法を片っ端から聞いて試す。

プロアカ聴きまくってそれっぽくアレンジする、聞いた曲を片っ端から耳コピする。

耳コピをして自分のイメージした音を楽譜に起こせる力を身に着ける。

初心者へのおすすめ

まずは自分の好きな曲をいっぱい聞いて、気が向いたら耳コピをする。

アレンジをしてみたいんです!ってアレンジャーの先輩にいう(めっちゃ喜ばれる)

まとめ

ぜひ、アカペラアレンジをしてみてください!簡単な曲でも、短い曲でもなにか完成させるとアカペラ(アレンジ)に対するイメージが変わります!あわよくば沼にハマってください笑

アレンジでわからないことがあれば気軽にお問い合わせください(Twitter:@syo_score)

気が向いたら私のチャンネルものぞいてみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

アレンジャーのみなさま

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私のアカペラアレンジの進め方