なるほど、RAGFAIRのストリートライブを見て憧れた高校の先輩が野口さんを誘って結成したのが、第２回ハモネプで優勝した高校生グループ“レプリカ”だったんですね。

まぁ、そうだね。

あれ？でもレプリカってボイパにRAGFAIRのおっくんがいましたよね？

説明するまでも無いが説明しよう。おっくんこと、奥村政佳さんはプログループRAGFAIRのボイスパーカッション担当。ハモネプブーム及び、ボイパブームの立役者。また、ミュージシャンでもありながら、気象予報士、保育士と多方面すぎる活躍を見せるバイタリティの塊。レジェンド。

ああ、みんなからしたら不思議だよね。(笑)

うん。おかしいですね（笑）

何度も言ってしまうけど、僕らがアカペラをやろうと思ったのが、駅前でやってたRAGFAIRのストリートライブを見たことがきっかけだったのね。

はい。

僕らよくそのライブを見に行っていたから、顔を覚えてもらっていて。それで、文化祭のオーディションを受ける前に誰かに演奏を見てもらいたくて、メンバーの奥村さんに声をかけたんだ。

ちなみに、どうしておっくんだったんですか？

それは、いちばん頼みやすそうだったから…(笑)実際ふたつ返事でうんいいよ！と言ってくれて、本当に練習を見に来てくれてさ、色々とアドバイスをくれた。

めっちゃ良い方ですね！やっぱり。

「お金はいらないから、ハンバーガーだけ買ってくれ」って（笑）

（急にアメリカンテイスト。。。）

でも、それがどうやったら一緒にハモネプ優勝する流れになるんですか？

えっとね、レプリカは文化祭が終わってから活動してなかったんだけど。半年くらい経って３月になって、先輩たちが卒業しちゃうから、最後にもう一回どこかで歌いたいねってなってね。

ほうほう。

仲良くさせて頂いていた埼玉大学チョコレッツの方々に相談したら、「こんどストリートライブやるから、それに出なよ。」って言ってくれて。それで記念にってことで、おっくんがボイパで入ってくれることになったの。

なるほど！それで６人で出たんですね。

うん。すんごい寒かったけど（笑）、けど友達とか家族とか、たくさんのお客さんが聞いてくれてさ。「うわあー、楽しいなあー」って、なんかばかみたいな感想だけど、純粋にそう思ったのをよく覚えてる。

いいですねえ。でも、そこで最後の予定だったんですよね、、？あれ？

…だったんだけど、出番が終わってから、大人の人がひとり、こっちに近付いてきてさ。
「こんにちは、番組制作会社の者なのですが。」
って。

強力な復活呪文だ（笑）

その人が『力の限りゴーゴゴー!!』っていう番組の人で。

あ、ネプチューンが司会の。
※1999年10月13日から2002年9月11日までフジテレビ系全国ネットで放送されていたネプチューンをメインとした、青春ドキュメントバラエティ番組。

そうそう。その番組で、アカペラの企画を考えてるって言うの。その時がちょうどゴスペラーズが出てきた頃で。
「私たち今、『ハモる』っていうことに注目しているんです。皆さんのようなグループを集めて、ハモることの楽しさを伝えるようなコーナーをやりたいんです。よかったら出ませんか。」
って。(笑)

まじか…

僕も、まじか、と思った。その日で終わる気でいたのに。(笑)

そして、その企画っていうのが…？

そうそれが『ハモネプ』。
ハモネプって、初めはバラエティー番組の中のひとつの企画コーナーだったんだよ。

あっそうだったんですね！！番組に出たわけですね？

なんかね、話が進んでいっちゃって、「じゃあ次いついつに収録があるので来てください」ってなって。
最初、企画は２回で終わりって聞いてたから、それだったらいいかってことで、結局レプリカで出たんだよね。

超とんとん拍子だ…それでその時もおっくんがボイパで？

そうそう、当初は高校生が主体の企画だったそうで、奥村さんは大学生だったから、友達から借りた制服を着てテレビ出たんだよ。(笑)

そう思ってみると、童顔よりな奥村さんでもやっぱり無理あったもんなぁ(笑)