新型コロナウイルス感染症の影響で、対面でのあらゆる活動が難しい状況が続いています。
そのような状況の中で、音楽系団体はどのような活動を行っているのでしょうか。その裏には、どういった困難や、それを乗り越えるための工夫があるのでしょうか。
今回は、武蔵野大学アカペラ同好会MAMの黒崎さんにインタビューしました。
バックナンバー:本連載はこちらにまとまっています。
目次
武蔵野大学アカペラ同好会MAM
本インタビューの登場人物
MAMの黒崎さん。アカペラ3年目でMAMの代表を務める。
AJP編集部のわく。散歩と睡眠が大好き。
コロナ禍での活動方法について
黒崎さん、お忙しい中ありがとうございます!
どうぞよろしくお願いします。
コロナ禍になってから現在まで、団体としてどういった活動をされてきましたか?
こちらこそ、ありがとうございます。
よろしくお願いします!
主に以下のような活動を行いました。
- 2月に無観客生配信ライブ
- 月1回のZoom全体会
- 10周年企画の制作
対面での活動ができなくなった後も様々な活動をされているのですね!
全体会ではどういったことをされているのですか?
例年は課題曲を歌ったり、交流のためのレクリエーションをしたりしているのですが、現在は編集講座や家でできるトレーニング、新入生向けのレクリエーションをしています!
歌うことはできていない状況です。
歌うことはやはり難しい状況ですよね..。
ちなみに、大学内の他団体の活動状況はどうなっているのでしょうか?
4月から翌年1月までの対面での練習やミーティング、そして合宿が禁止・中止となっています。
コロナ禍での新歓活動について
翌年1月までの対面活動が禁止されている中、今年度の新歓活動はどのように行いましたか?
以下のように行いました!
- Zoom等による交流会
- サークル情報をわかりやすくまとめた動画の掲載、
- Twitter等のSNSを用いたリモートアカペラの掲載
オンラインを活用して様々な新歓活動をされていたのですね!
困ったことなどはありましたか?
例年であれば実際の演奏を見る機会や新歓合宿があったのですが、今年度はSNS中心の新歓活動だったため見てくれる人が限られてしまい、例年に比べ新規入会者が少なくなってしまっています。
そのため、対面での活動が出来るようになってから再度新歓活動を行おうと考えています。
そうでしたか、今年度の新規入会者の数は例年と比べるといかがでしたか?
例年は100人程度入ってくれていますが、今年度は8月までの時点で15人が入ってくれました。
やはり例年に比べると新規入会者数が大きく減っていますね..。
リモートでのコラボ演奏について
対面での活動が出来なくなった今、リモートでのコラボ演奏はどのようにやっていますか?
各自で自宅等で収録した動画や音源をバンド内や担当のサークル員に編集しもらい作り上げています。現在は、MAMが10周年を迎える年なので10周年記念のリモート全体曲も作成しています!
そうなんですね、10周年記念のリモート全体曲の公開、楽しみにしてますね!
※武蔵野大学アカペラ同好会MAMの10周年記念リモート全体曲はインタビュー後の9月22日に公開されました!歴代のMAM員総勢110名のとても素敵な動画になっているのでぜひご覧ください!
それらをする上で困ったことや工夫したことはありましたか?
対面の練習とは違い、各自録音や動画を撮ったものを基本的に1人で編集してもらうので編集する側の負担が大きいですね。
毎月行っている全体会でリモートの編集講座を行ったりなど、編集できるサークル員を増やす取り組みは行っています!
普段は行わない編集作業を伴うのはリモートの難しさでもありますよね。
そんな中でも全体会の講座などを通してサークル全体でリモートでの活動に取り組んでいるのは凄いです!
演奏会の開催やイベント出演に関して
今年度、団体として演奏会の開催や、イベント出演などの予定はありますか?
3月に毎年行っている春のサークルライブは、対面での練習中止期間ではまだないので行う予定ではあります。
しかし、期間が延長すれば中止になります。
なるほど。やはり、その時に学校から活動の許可が下りるかどうかに左右されますよね。
そうですね、なのでサークルライブを行えるかどうかを確定できず困っています。
団体の運営について
次に、役職や係の引き継ぎはどのように行う予定ですか?
例年は学祭のタイミングで引き継ぎを行っていましたが、今年度はイベントが少なかったため「3月に引き継ごうか」という意見もありました。
しかし、現在は予定通り10月にZoomで引き継ぎを行う予定です。
そうでしたか、引継ぎについて特に困っていることや工夫しようと考えていることはありますか?
現在執行代のサークル員は、係によってはイベントや行事がないため何も役割を果たさぬまま引き継ぐことになってしまうため、悩んでいます。
今後の対面での活動について
今後、何を基準に対面での活動の再開を判断する予定ですか?
基本的には学校側の判断に従う予定です。
一方で、対面でのバンド練習をしないとサークル外の行事(アカスピなど)に不利になるため、AJAAのガイドラインに則って大学に申請することも検討中です。
そうですね、自分たちから大学に申請するという姿勢はとても大事だと思います!
インタビューは以上になります。
黒崎さん、今回はお忙しい中ご協力ありがとうございました!
最後に
以上、武蔵野大学アカペラ同好会MAMの黒崎さんにお話を伺いました。AJP編集部では現在「コロナ禍での音楽系団体の活動方法」に関して、本記事のような特集記事の制作を進めています。
今のお困りごとや工夫について、取材をさせていただけないでしょうか?ご協力いただける場合は以下のGoogleフォームにご入力いただければ、担当よりご連絡いたします。
音楽系団体の活動のヒントになるような情報を、少しでも多くの方に届けれられればと考えております。編集部一同、ご協力をお待ちしております!
Googleフォーム編集後記
対面での活動がなかなか厳しい状況ではあるものの、今の状況でもできることを工夫して精力的に活動されており、与えられた環境に嘆くのではなくその中でどのように活動できるのかを模索していくことが大事なのだと改めて感じました。
MAMは今年で10周年ということで、今後のさらなる発展を楽しみにしています!
ウィズコロナの活動インタビュー