こんにちは学生編集部のわくです!
先月の記事では、「とある学生アカペラーの思うこと」と題して学生アカペラーの立場から見たアカペラに対する問題意識についての対談記事をお届けいたしました。
今回は同期リモートアカペラ合唱を企画されたお二方をお招きして、同編集部のりさこが企画に対する想いや企画の裏側について聞いてきました!
目次
対談メンバー
本日のゲスト
東京理科大学アカペラサークルVOICE TRAINING部やchumに所属し、chumでは渉外を務めています。ルービックキューブとTwitterが大好き。
Twitter /
インタビュワー
学生編集部長。慶應義塾大学アカペラシンガーズK.O.Eに所属。アカペラを「歌う」「聴く」以外の角度からも見つめてみたいと模索中。
Twitter /
企画ができたきっかけ
やぶさん、あやねるさん、今日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします!
よろしくお願いいたします!
よろしくお願いいたします!
まずはやぶさん、2年同期企画について教えてください!
2年同期企画は「大合唱をしたいと思った」ことから始まった
こちらの動画、拝見しました!映像も音もすごい迫力ですよね!素晴らしかったです。
ありがとうございます!
私は音を作ったわけではなく、アレンジをしただけですが、原曲の元気ある感じを大人数のコーラスで表現したいと思っていたので、迫力を感じていただけてるというのは良かったです!
そもそもの企画のきっかけとはなんだったのでしょうか?
緑黄色社会さんのMela!という曲を知って、これで大合唱をしたいと思ったところからですね。
リモートアカペラ企画をしたいと思ってから選曲したというわけではなくて。全てはこの曲から始まった感じです。
その辺のきっかけ話も含めて、制作秘話動画も上げてましたね!
あ、宣伝ありがとうございます(笑)
わたしもこれ見ましたよ!この動画の最後で第2弾の開催を告知していましたが、第2弾はどの段階で決まっていたのでしょうか?
Mela!の動画を出した時点では決まっていませんでした。もともと次回を意識はしておらず…。ですが、Mela!企画終了後に行ったアンケートで「またやりたい!」という声が多かったんです。それなら…と思い、開催に至りました。
なるほど!リクエストがたくさんあったんですね!主催者としてはうれしいですね。
はい!
続いてあやねるさん、3年同期企画のお話を教えてください!
3年同期企画は、現在生活と照らし合わせ前を向けるこの曲を選びました。
こちらの動画も拝見しました。やぶさんが主催した2年生のものとはだいぶ雰囲気が違いますね。感動しました。
この企画は、2年同期企画の動画公開後に進行していましたが意識した部分はあったのでしょうか?
そうですね。2年同期企画を見て、3年同期バージョンがないのは寂しいなと思って企画しました。
そうだったんですね。
ちなみに、「果てない空」の選曲は…?
私です。
私が嵐が好きというのもあるんですけど(笑)。それだけではなくて、この曲は震災の時によく歌われていましたが、現在のコロナ禍での生活と照らし合わせ、似たところを感じ、前を向けるこの曲を選びました。
動画コメント欄にて、あやねるさんご本人より企画に対して2回目以降のお考えはないとありましたが、今のお気持ちはどうですか?
今も気持ちは変わっていないです。
単発企画だからこそ1回に込める気持ちが大きくなるので、唯一性があって良いと思います!
ちなみにそう考える理由はなんでしょうか?
複数ありますが、その中でも「その一回で想いを出し切ったから」というのが、最大の理由です。
企画をしていて苦労したこと
運用の方法、仕事の割り振りに苦労
ここからはお二人に質問です!
企画をする上で苦労したことはなんでしたか?
私は企画チームの仕事の分け方が苦手なので、システム的な面で少し苦労しました。
編集側がすごく大変だよね。
そうですね。(参加者から集める)動画の本数がすごくあるので、ある程度、スペックのあるパソコンでないと編集ができなくて…。それができる人にどうしても仕事が偏ってしまい、結果、その人に苦しい思いをさせてしまったと感じました。
それは、「主催者としての葛藤」みたいなものですかね。
そうですね。
それから…提出物の回収の仕方がちょっと難しかったです。
回収するデータの形式についてや、クラウドで回収する際の注意点など、完全に周知させることはできず、困りましたね。
提出に関してはそうした作業に慣れている人と慣れていない人がいるので難しいですよね。運営側が全員に対してサポートする体制を整えることも厳しいですし。
このような点は参加しているだけではどうしても自覚しにくい部分だと思います。こうして企画者側のお話が伺えて興味深いですね…。
他に大変だったことなどはありましたか?
大変なことはたくさんあったけれど、覚悟の上だった
そうですね。想定していた大変なことは沢山ありました。
それは覚悟の上ですから、気にはなりません。あまり、他に大変だったことはなかったと思います。
確かに。「意外と…」っていうのはあまりないかも。
それと、私の場合、加藤ぬ。さんの企画(「みんなでハモろう!『パプリカ』企画」)に参加したことで、どのように企画を進めていくべきかを分かっていたました。
それを参考にどれくらいの大変さがあるのかという目処を立てることができました。
そうなんですね。参考にするものがあれば企画しやすいですよね。
同期企画を2回して気づいたこと
やぶさん、2年同期企画は2回行われましたよね。2つの企画を通して気づいたことはありましたか?
2回目は、前回に出た問題点などを修正しながら行ったのですが、発生する問題の数はそれぞれであまり変わらず…。やればやるほど問題が出てくるという感じでした。
そうだったんですね。この「Stand by you」 は「Mela!」とは雰囲気が一変していて、違った楽しみ方ができましたよ。
ありがとうございます。
「Mela!」は本家の緑黄色社会さんにも私たちの作品が届き、有り難いことにヒットしました。
すごく嬉しいことだったんですけど…1作目がヒットすればするほど、見てくださる方や参加者からの2作目への期待は大きくなると思っていました。だからそこに応えなくてはいけないだろうというプレッシャーはありました。
たしかに…。
つまり、回を重ねる毎に何らかの付加価値を見いだしていかなければいけなくて。1回目よりも2回目のほうが色々と勉強しなければならないということを感じましたね。
付加価値。もう少し詳しく教えていただけますか?
付加価値というのは、つまり「その時の視聴者・参加者の需要」とマッチする必要がありますよね。1回目は「やることそれ自体」に価値があった。だから考える必要がなかったわけですが、2回目もその付加価値の重要性を軽視して大したことをしなかった、そこが反省点です。
なるほど…。私も2年生なのですが同期だとは思えないです…そこまでお考えの中できるとは…すごい。やぶさんの試行錯誤の中、あの作品達が生まれたんですね。
同期企画をしたことによる気持ちの変化
ここまでお二人にお話を伺ってきて、企画の中に潜んでいた様々な思いや工夫を回見えたような気がしています。そんな中、企画の前後においてご自身の気持ちの変化や得られたものはありましたか?
人脈が広がったとは感じますね。
わかる(笑)
当時は自粛期間中で、所属サークルもあまり活動できていない状況だったので、サークル外の人と繋がりを持てたのは良かったですね。
私も「初めまして」の人が運営チームに多く、そこから人脈が広がりました。
それと、アンケートとかでもメッセージを送ってくれる人がいて。「いつもTwitterのいいねありがとうございます」みたいな(笑)
すごい個人的な(笑)
普段、あまり誰かから感謝されることはないので単純に嬉しかったです。
そうですよね。
あとは、行動力が身につきました。
すごく個人的なんですけど、私の今年の目標が行動力(をつける)なんです。今までは自ら動かなかったせいで損したことが多かったんですけど、それが克服できたというか。行動できるようになったことは良かったと思います!
また、それは私じゃなくても誰でもやってみれば(行動してみれば)できることだと思んです。やることが大事だと感じましたね。
“とりあえずやってみよう精神”ですね。
あやねるさんは他になにかありましたか?
私、Twitterで騒がしいことで有名だと思うんですけど、これまであまりアカペラーっぽいツイートはなかったんですよね(笑)
これを機に、アカペラーっぽい感じになったのは良かったです。
あと、アカペラだけど合唱だし、むしろ今までの6人アカペラに固執しなくてもいいということに気づけました。
アカペラの可能性というか。アカペラだけどある意味でアカペラじゃないというか。それが面白かったです。
それはやはり楽器を使わないことに関係ありますか?
そうですね。
声だけでやることがアカペラだと認識するのなら、もっともっとやり方はあると思います。アカペラだけど、アカペラにとどまっていたらもったいないというか。
この同期企画の動画が新しい可能性に気づくキッカケになれば嬉しいし、私も何かできたらと模索しています。
お二人とも貴重なお話をありがとうございました。
この作品達に込められている想いや心境の変化などを伺うことができ、これまで感じたことのない何か新たなものに触れられたようで新鮮な気持ちです。こうして改めて動画を見ると違った見方ができると思います。ぜひ、参加したアカペラ2,3年生の方にも読んでいただきたい内容でした。
これからもお二人のご活躍をお祈りしております!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
この学生編集部は「学生アカペラーのみんなと作り上げる」をコンセプトに活動しております。
もし、「○○について語りたい!」や「○○についてみんなの意見が知りたい!」というように、アカペラについて発信したいことがある方は、ぜひ以下のGoogleフォームからご連絡ください!また、記事についての感想・要望もお待ちしております!
次の書き手はあなたかも?
↓記事の感想・要望がある方や、発信することに興味がある方へ↓
ご感想・要望フォーム