【アカペラ×就活】先輩たちはアカペラ経験をどうアピールして仕事に活かしているのか【座談会レポート】

【アカペラ×就活】先輩たちはアカペラ経験をどうアピールして仕事に活かしているのか【座談会レポート】

こんにちは!学生編集部のわくです。

先月の記事では全国のアカペラサークルの新歓情報をまとめ、お届けいたしました。これからアカペラを始めたいと思っているみなさんの参考になっていれば幸いです。

今回は、3月24日に主催した「アカペラ×就活」を語るオンライン座談会をリポートしていきたいと思います!

参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

「アカペラ×就活」を語るオンライン座談会

■主催
AJP学生編集部

■概要
大学アカペラサークル出身の社会人が、「アカペラで経験したことを就活でどうアピールしたか」「アカペラでの経験が仕事にどう活きているか」などを就活生向けに語ります!

■日時
3/24(水)20:30〜21:30

ゲスト(登壇者)紹介

▼はる
○出身サークル
学習院大学Twinkle

○略歴
エムスリーキャリア株式会社にてキャリアアドバイザーや新卒・中途採用を担当。現在は弁護士ドットコム株式会社へ転職し、電子契約サービス「クラウドサイン」のカスタマーサクセスにて企画・データ分析などを担当。

○就活生時代に興味のあった業種・職種
あまり絞らず、幅広い分野を視野に入れていた。


▼ヴェルディ
○出身サークル
東京大学LaVoce

○略歴
株式会社リブセンスにて、自社プロダクトのWebサイトや社内ツールのコーディング、企画を担当。新卒採用面接のお手伝いも兼任。

○就活生時代に興味のあった業種・職種
Web系エンジニア職

座談会スタート!

登壇者のお2人には、いくつかのトークテーマで語っていただきました。

Q, 1社目の志望理由や決め手はなんですか?

はるさん:1つ目は、人材系の会社ということです。サークルでは代表を務めている中で、ある人にとってハマるポジションが見つかると、活躍度合いが一気に伸びることに面白みを感じたからです。また、エムスリーキャリア株式会社が「ちょうど良い規模感」だったことも理由の1つです。どういうことかというと…この会社は急成長している上場企業がつくった子会社で、バックボーンがしっかりしていながらベンチャーの風通しの良さもあり、新卒社会人にとっても意見の言いやすい職場だったと思います。大企業だと「まずは下積み」という印象を抱いていたので、そういった面でこの会社に魅力を感じました。そして、社会人になってもアカペラを続けたいという思いも強かったですね。都内にオフィスを構え、転勤がなく、土日が休みであること、休みがとりやすいことも最終的に決め手になりました。

ヴェルディさん:僕は大学院に進学し、ロボット系の研究を行っていました。ロボットは大きいものを扱うので大量生産ができなかったり、必ず研究室に行かないといけなかったり…。それが大変だったので、ハードウェアよりもソフトウェアを扱いたいと思い、Webサイトの作成などを担うエンジニア職に絞って就職活動をしていました。また、先ほどはるさんもおっしゃっていたように発言のしやすい「ちょうど良い規模感」、ベンチャー寄りな会社であることは僕も重視していました。最終的に株式会社リブセンスに決めた理由としては、会社のビジョンへの共感と面接などでお会いする方の印象が良かったことが挙げられます。また、アカペラのしやすさについても、Web系業界は休みがとりやすいですし、それを真っ先に考えて会社を絞ったわけではないですが、結果的にアカペラをしやすい環境は整っていると感じています。

ーー業界によってアカペラのしやすさが変わってくるんですね。興味深いです!お2人とも「ちょうど良い規模感」やアカペラのしやすさ(休みのとりやすさ)について言及されていましたが、そのような会社についての情報はどこで得られるのでしょうか?

はるさん:一般的な就職活動サイトはあまり使わず、転職エージェントを参考にしていました。実は新卒向けのエージェントサービスもあるんです。扱っている企業数はやや少ないので必然的に絞られてしまいますが、実際に働いている人のお話や中途採用された人がどう感じているかなどの情報も知ることができるので、そこに話を聞きにいくことでより幅広く情報を得られたと思います。

ヴェルディさん:逆求人(学生がブースを展開し、組まれた時間割によってさまざまな会社と面談ができるイベント)や合同説明会、インターンなどでしょうか。僕らの就活時代は実際にオフィスにも行けたので、そこで雰囲気を感じることができたのは大きかったと思います。

ーーなるほど。直接行かないとわからないことはありますよね。知らなかったので参考になります!

Q, 選考においてアカペラの経験はアピールポイントに
なりましたか?

はるさん:僕はアカペラ一点押しで就活していました。自分がチームで動けることをアピールしていましたね。アカペラの活動って、グループを複数同時に組んでサークルライブや大会への出演を並行し、いろいろな仲間と関わりながら目標へ向かっていくのが当たり前ですけど、実はすごく難易度の高いことだと思うんです。その説明をした上で、グループごとに担う役割や方針の決め方などの話をしていました。また、サークルの代表を務めていたことで、サークルライブ運営をどのようにしていたかなどもアピールポイントになったと思います。僕はプロデューサーよりも裏方で活躍することが得意だったので、他の大学のサークルライブに足を運び、そこで学んだことを持ち帰り自分のサークルで生かすなどの話をしていました。また、AWSという東日本大震災の被災地へ行き歌を届ける、一緒に歌うという企画にも参加していました。そこから、好きなことをやるだけでなく、「好きを活かして何ができるかを考えて行動していた」ことをアピールしましたね。

ヴェルディさん:僕もアカペラを使ってアピールしていました。大学生の頃、アイドル曲をジャズ風にアレンジするバンドを組んでいたのですが、そのバンドでアレンジを担当していたことについて話しましたね。アカペラサークルに入った当初、僕にとって音楽は「得体の知れないエモいもの」だったのですが、そのエモさは音楽理論によってある程度説明することができます。そのことを知って感動し、音楽理論にハマっていったのですが、それが後々ジャズアレンジという形で生き、サークルライブに出演することができました。この経験について話すと、後日、面接官の方から、音楽理論という1つのものを深掘り、理解することに喜びを覚えるのはエンジニアの適性として高評価だったとフィードバックをいただきました。

ーー業種によって適した「武器」の使い方が変わってくるんですね。グループ運営やサークル運営の話は想像がつきますが、ヴェルディさんの音楽理論が生きたお話は新鮮なエピソードで驚きでした!

Q, 就活中もサークル活動は続けていましたか?

はるさん:サークル活動は休んでいましたが、アカペラ自体は続けていました。サークル運営の代替わりもありましたし、就活期間のサークルライブは後輩の活躍の場かなと思っていたので。一方でインカレバンドを1つだけ続けていました。息抜きは必要だと思い、週1回の練習に集中していましたね。また、せっかくの4年間の学生生活でアカペラをやりきったと思いたく、やることを絞って活動していました。

ーーそうなんですね。サークルには籍を置いて、活動は休んでいたという感じですか?

はるさん:そうです。Twinkleには就活の時期は休部の習慣がありました。僕のようにインカレでも続けることは珍しかったと思います。

ーーヴェルディさんはどうでしたか?

ヴェルディさん:僕はそもそも大学院を含めて学生生活が6年あったのでずるいのですが(笑)、結論から言うと気にしてなかったと言うことになります。4年でサークルを卒業し、大学院1年目の11月に社会人サークルに入りました。1年目の11月というと就活真っ只中なのですが、社会人アカペラーは基本的に土日に活動するので、研究室や就活には影響しませんでしたね。

ーーそうなんですね。LaVoceは大学卒業と共に引退ということでしたが、院生1年目の4月から11月まで、アカペラ関係は何もしていなかったのでしょうか?

ヴェルディさん:確かにそのころは、学祭に細々と出演する程度でしたね。でも、その期間はこれからアカペラを続けようかとても悩んでいた時期でもありました。院試などがあり、4年生の後半はアカペラできていなかったんです。結局、社会人サークルに入った方が活動の幅が広がると考え、友人に相談していましたね。

Q, アカペラで得た経験が実務に活かされた場面はありましたか?

はるさん:いろいろな人と働くことにおいて、うまくいきやすい感じがあります。いろいろな年代の先輩・後輩と練習したりコミュニケーションをとったりしていたので、距離感のつかみ方が鍛えられた気がします。実際に仕事でアカペラ経験者と働いたことがありましたが、そのときにコミュニケーションをとりやすいと感じましたね。チームで働くことが意外と鍛えられていたんだなと。

ーーアカペラサークル入っているだけで本当にいろいろな方と話す機会がありますもんね。

はるさん:他大学のサークルとの関わりも良い経験になったと思います。

ーーヴェルディさんはどうでしたか?

ヴェルディさん:結局課題解決をしているという点でアカペラも仕事も同じだと思っているので、「アカペラの経験が活きた」というよりは、「アカペラと仕事は結局同じ」と言った方が正しいかもしれません。例えば、アカペラの練習中にある和音がハモらないとなった場合に、その前の音飛びが難しいのか、他の人につられているのか、和音の全体像が掴めていないのかなど、いろいろな原因がありますよね。ある課題に対して原因を特定し、それに見合った解決方法を提示していくことがアカペラでも仕事でも大事で、そういう考え方を持てたのはアカペラで得た経験からかなと思います。

ーーなるほど。僕も残り2年間でこうした力を鍛えられるように頑張りたいです!貴重なお話、ありがとうございました。

質問タイム 

参加者による質問タイム!登壇者の方にはさらに詳しいお話をいただきました。

そのなかからいくつかピックアップし、紹介いたします!

Q, 面接においては功績をアピールするか、自然体をアピールするかを迷います。

はるさん:面接では自然体をアピールするべきだと思います。功績に関しては履歴書などの面でわかるからです。面接官を担当していた際は、その人がその人の言葉でしっかり話せているかを重視していました。功績には触れますが、その経験をしたときに「あなたがどう感じてどうしたか」を聞きたいですね。その話をしっかり聞けると、よく考えている人だなという印象になると思います。

Q,就活を始めるときに、まず何をされましたか?

はるさん:3年生の終わり頃に就活解禁で、それまでインターンなどは全くしていませんでした。何から始めたかというと、自己分析からでした。アピールポイントになりそうなことを書き出して、文章化しましたね。そして、企業からのオファーサービスを利用し、そこにその文章を載せ、思い立ったら書き換えるということを繰り返していました。そうすると、自分のアピールポイントが研ぎ澄まされていき、また、こういう書き方をすると企業オファーが来やすい、という傾向も見えてました。それをとっかかりにして就活を始めました。また、学内の企業説明会も活用していました。僕は幅広く業界を視野に入れていたこともあり、そこでは、各業界少なくとも1社は話を聞いた上で興味のない業界を選択肢から外すということを意識していました。

ヴェルディさん:夏のインターンに行きたくて、5月頃から始めました。インターンに申し込む段階での就活説明会イベントに行ったのが最初でした。また、インターンのエントリーシートを書くなかで、既に就職している周りの友人にエントリーシートの添削をしてもらいました。

最後に

以上、「アカペラ×就活」を語るオンライン座談会についてお送りいたしました!学生アカペラーたちの就活の参考になれば幸いです。

最後になりましたが、登壇者のはるさん、ヴェルディさん、そして参加してくださった皆様、ありがとうございました。

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