[アカペラ×就活]座談会第2弾~先輩たちはアカペラの経験をどうアピールしたのか~

[アカペラ×就活]座談会第2弾~先輩たちはアカペラの経験をどうアピールしたのか~

こんにちは。AJP学生編集部さかぺです。今回は、5/21に学生編集部主催で行いました[アカペラ×就活]先輩に聴く!就活座談会(24卒対象)をリポートしていきたいと思います!

当日はむろやさん、こうがさんを登壇者、社会人アカペラー兼就活メンターのみやけんさんをゲストにお迎えしました。

登壇者&ゲスト紹介

▼室谷駿(むろや)

東京理科大学 VOICE TRAINING部出身

アカペライベンターとして多くのライブ等のイベントを企画・運営。現在、株式会社LIGHTz(AIのベンチャー企業)に所属。一般社団法人VocalJapan理事。

▼植岡洸我(こうが)

東京大学 LaVoce出身

学生時代、数多くのアカペラバンドで活躍。経営コンサル会社に就職。

■ゲスト

就活メンター みやけん(株式会社intee)

みやけん

座談会スタート

それでは、登壇者のお二人の就活体験を覗いてみましょう!いくつかのトークテーマで語っていただきました。

Q.お二人がおこなった就活のおおまかなスケジュールを教えてください!

自分は大学3年の6月後半くらいからサマーインターンのエントリーをしだして、1日で終わるものから3ヶ月の長期のものまで3,4社行きました。自分はエンタメ業界とIT関連の自社サービスを開発している企業を軸に攻めてましたね。秋、冬は会社説明会のようなものに少しだけ参加しつつも、あまり就活の準備はできませんでした。本格的に就活の準備を始めたのが12月で、その時期に初めて本選考のエントリーシート(以下、ES)を書きました。いろいろな企業のエントリーが集中し始める3月ころには10社くらい受けましたね。

むろや
むろや
こうが
こうが

自分は、サマーインターン先から内定を9月にいただきまして、12月くらいに就活を終えました。コンサルティングを行う会社を軸にESを出しまくって、落ちまくった中、唯一拾ってくれたところがいまの会社です。一応、他の会社を見てみようとその会社には内定保留をお願いしましたが、やはり受かったところがよさそうだと感じて、承諾しました。

みやけん
みやけん

お二人のスケジュールは全然違うんですね。大学3年のうちに就活が終わる人も近年増えてきた印象です。

こうが
こうが

正規の新卒募集をせずに、自社のインターンシップを経験した人にしか声をかけない企業もあるらしいですからね。新卒学生の仕事への適性を調べたいから、インターン経由でしか声をかけないみたいです。

みやけん
みやけん

やはり就活は早めに動きだしたほうが良いんですかね?

こうが
こうが

早めに始めるにこしたことはないですね。自分は3年の春にちょうどコロナが流行し始めて何もやることがなかったので、とりあえず就活を始めてみたという感じなんですが、そうでなくても早めが良いと思います。

早めが良いと思います。けれども、自分の場合は早めに始めたことで余裕をかましてしまって、秋冬あたりでだれてしまいました…。短期集中型であると自覚している方は注意が必要かもしれないですね。

むろや
むろや

Q.お二人のお仕事の志望理由や決め手は何ですか?

決め手になったことは大きく3つあります。1つ目は面接で社長とお話しさせていただいたときのフィーリングです。自分の親戚の人によく似ていて、直観的に「あ、この人いいかも」(人の良さとロールモデルとして近くで働いてみたい)って思いました(笑)。2つ目は会社自体の規模と会社が関わるお客様の規模ですね。言い換えると、取引先にどういったところがあるのかということです。今の会社は、大手の会社から中小企業までいろいろな会社、いろいろな人と関われるのでそこに魅力を感じました。3つ目は自分のやりたかった仕事である事業企画・開発ができるかどうかです。学生時代からアカペラのイベント企画もしてたので、自分の提供した企画でお金を稼ぐ事業化に興味をもっていました。会社によっては入社してからどの部署に配属されるかどうかが決まるところもある中、ジョブ採用かつ異動も可能な求人募集をしていたというのも決め手でした。

むろや
むろや
こうが
こうが

1つ目は単純にいろいろな人と関われるというところです。むろやさんと少しかぶりますね。2つ目は自分自身が成長できるからです。コンサルは相手の企業の要望に応える仕事です。だから、役員や社長クラスの方のお相手をすることも多いです。そういったいわゆる「偉い方」と会話することで、社会人として胸をはれるような人に自分もなれるかなと思いました。

Q.ES作成や面接など、選考においてアカペラの経験はアピールポイントになりましたか?どうアピールしましたか?

たくさん話しました。ステージで歌うことよりもイベントの企画やサークルライブの企画をメインにやってたので、そのことを中心に話しました。お客さん、演者の両方に喜んでもらえるよう、自分の思いでとりくんだ経験を盛り込みました。さらに、変に取り繕ないで、自分がイベントで失敗したことも実体験として伝えました。これは面接官に興味をもってもらえる話になりました。

むろや
むろや
こうが
こうが

就活をしていたころは、まだアカペラで大きな結果をだせていなかった時期でした。そんなときに僕は「勝ち方を考えて戦略を立てました」というアピールをしましたね。例えば、「バンドをつくるにあたってまず目標をつくって、どのように他のバンドと差別化をはかるかというコンセプト(衣装にこだわるe.t.c.)を決めてから適当なメンバーを集めました。メンバーを集めてからさらに細かい練り合わせを行って、みんなついてきてもらえるようにしました。」という感じです。「課題解決能力×巻き込み能力」のようなものをアピールしましたね。

みやけん
みやけん

部活やサークルのアピールは、部長、サークル長だったりとか実績のある人でないといけないのかなと勘違いしがちだけど、そんな大きなことをやらなくてもちゃんと自分が活動をしていく中で目標をたてて、どう達成していくか、そういったプロセスをアピールする方法もありますよね。

Q.就活中もサークル活動続けてましたか?両立するコツはありますか?

こうが
こうが

3年の夏はサークル活動が禁止されていたので、楽譜をかいたりボイトレを始めてみたりしました。両立するコツとしてはESを効率よく書けるように工夫することですね。「志望動機」と「学生時代頑張ったこと」の2つが多く聞かれると思うので、とりあえず軸となる400字を決めてしまって、与えられた字数に合わせて肉付けしたり削ったりしました。ESはサークルのみんなにみてもらいました。あと面接の前は落ち着かないタイプであることを自覚していたので、複数の面接を一気に1日でまとめちゃうという工夫をしてました。

就活がだれちゃった期間があるので、両立できたとは胸張って言えないのですが…。元々スケジュール管理が得意だったので、耐えたという感じですかね。予定管理能力は大事だと思います。

むろや
むろや

Q.現在、アカペラ活動は続けられていますか?両立するポイントはありますか?

大学を卒業したらアカペラも卒業するという人が多いのが現状ですよね。ポイントとしてはアカペラへの興味を絶やさないことですね。定期的にバンドメンバーと飲みに行くなどの接点をつくることも大事です。あと、自分は仕事が終わった後、たまにイベントスタッフのミーティングに参加してます。

むろや
むろや
こうが
こうが

アカペラをやり続けたいという気持ちをもつことと学生時代の友人を大事にすることですね。仕事と趣味でオンオフが切り替えられてメンタル的に助かっています。

みやけん
みやけん

お二人は大学が東京にあるのですが、私は社会人を機に上京したので、そのときのことを少し。私は東京の社会人アカペラサークルに真っ先に入りました。仕事がおちついたら社会人サークルに入ろうかなという人もいるけれど、なんだかんだ仕事がおちつくことってあんまりないんですよね。だから一旦入ってみて、同じ境遇の人と知り合うのも大事かな。

質問タイム

参加者による質問タイム!さらに詳しいお話を伺いました。

Q.やりたい職種、業界が全く見つからない場合、どうやって就活をすすめればいいのかわからないです。

最初はエンタメ業界を志望していたんですけど、選考に落ちまくって心折れたので、ひたすらに自分と向き合った1ヶ月間がありました。今思い返すとその期間が非常に大切だったと感じます。だから、一旦自分と向き合う時間を作って考えてみてください。あとは、「ちょっとだけ興味あるかも」という感じでとりあえずインターンシップに参加してみるのも良いと思います。

むろや
むろや
こうが
こうが

自分も、とりあえずインターンシップに参加してみるというのが良いと思います。業界研究という目的で会社説明会に参加してみるのもおすすめです。

Q.ESでアカペラについて書くときに「スキャット」とか「音価」とか専門用語を使って詳しく書いたほうが良いのか、それとも抽象的に言い換えて書いたほうが良いのかお聞きしたいです。

こうが
こうが

ESの字数によりますね。比較的多めの字数指定で、説明できそうだったら「スキャットという発音の表記」などと補って書いてみて、字数が少なかったら「歌い方」みたいな感じで言い換えて良いと思います。あと、わざわざ「スキャット」という専門用語を使う必要があるのかという点も留意しながらESを練ってみてほしいかな。

誰に伝えるためにESを書くのか想像してみると良いと思います。担当する面接官がかなり年配の方だと、そもそもアカペラを知らないという場合もあるから、「よくわからないからとばそう」って思われないように、読み手を意識して表記したほうが良いんじゃないかなって思います。

むろや
むろや

最後に

以上、[アカペラ×就活]先輩に聴く!就活座談会(24卒対象)についてお送りしました。

私、さかぺは24卒で、現在サマーインターンのエントリーをし始めているところです。既にいくつもの企業でES落ちを経験していてなかなかに心折れそうですが、先輩たちの経験を振り返り、くじけてる場合ではないと思い直しています。アカペラでの経験は意外と面接でのネタになることがわかったので、これから練っていきたいと思います。まだ動き出してないよーという24卒も大丈夫!自分の中の軸をしっかり決めて一緒に乗り切りましょう!

この記事が24卒に限らず学生アカペラ―全員の参考になれば幸いです。

最後になりましたが、登壇者のむろやさん、こうがさん、ゲストのみやけんさん、そして参加してくださった皆様、ありがとうございました!

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